股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

シカゴ7裁判

2021年02月26日 15時05分45秒 | 映画評論サ行

製作年:2020年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年10月16日
監督:アーロン・ソーキン
出演:サシャ・バロン・コーエン,エディ・レッドメイン,ジョセフ・ゴードン=レヴィット

1968年、アメリカ・シカゴ。民主党全国大会の会場近くで、ベトナム戦争に反対する抗議デモが行われる。平和的に行われる予定だったデモは激しさを増し、デモ隊は警察と衝突。アビー・ホフマン(サシャ・バロン・コーエン)やトム・ヘイデン(エディ・レッドメイン)ら7人の男が、デモで暴動をあおった罪で起訴される。
ベトナム戦争の反対デモをめぐる裁判を実話に基づいて描いた人間ドラマ。1968年に行われた抗議デモで首謀者とされた7人の男たちが、陪審員の買収などの妨害にもめげず裁判で徹底的に戦う。メガホンを取ったのは『ソーシャル・ネットワーク』などの脚本を担当し、監督としては『モリーズ・ゲーム』を手掛けたアーロン・ソーキン。『ブルーノ』などのサシャ・バロン・コーエンや『博士と彼女のセオリー』などのエディ・レッドメイン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マイケル・キートン、マーク・ライランスなどが出演する。

Netflix作品。ベトナム戦争の反対デモを理由に裁判にかけられた7人の男たちの姿を描いた実話を基にした物語。スティーブン・スピルバーグ監督が当初は手掛ける予定だったそうですが、ストを理由に断念。代わりに脚本に続いて監督も引き継いだのが『モリーズ・ゲーム』を手掛けたアーロン・ソーキン。『モリーズ・ゲーム』と同じく、本作も会話劇に仕上がっています。
驚かされたのは、これが本当に実話なのかと疑いたくなるほどの、不条理な裁判でした。7人の被告が自分の主張を無かったことにされ、判事の私的な感情や判断だけで裁判が進められていく。希望の火が見えたと思ったら一瞬で消されていく不条理な現実。公平なんてものは存在しない。自由を勝ち取るなんて不可能な状況の中で、強大な権力に立ち向かっていく若者たちの姿に感動しました。それと同時に、ジェリー・ホフマン判事に腹が立ってしょうがなかった!!ベトナム戦争で無念の死を遂げた若者たちに名前を読み上げるラストシーンは観ている僕も拍手したくなるほど。最後の最後で気持ちが少しスッキリした感覚がありました。
しかし劇中での会話の内容全てを理解できなかった…。ベトナム戦争の歴史的な背景をもっと勉強しておくべきでした。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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