股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

奇跡のリンゴ

2013年06月20日 13時36分42秒 | 映画評論カ行
製作年:2013年
製作国:日本
2013年6月8日公開
監督:中村義洋
出演:阿部サダヲ,菅野美穂,池内博之,笹野高史,伊武雅刀,原田美枝子,山崎努
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1975年、秋則は青森県弘前市で妻の美栄子と共にリンゴを栽培していた。彼は、年に十数回にわたり散布する農薬が原因で皮膚に異常をきたしてしまい、寝込むこともある妻の体を心配して無農薬でリンゴを育てることを心に誓う。だが、農薬を使わないリンゴ栽培はその当時「神の領域」ともいわれ、実現するのは絶対無理だと思われており…。
『ポテチ』の中村義洋がメガホンを取り、『舞妓 Haaaan!!!』の阿部サダヲと『ジーン・ワルツ』の菅野美穂が夫婦を演じた感動作。石川拓治原作のノンフィクションを基に、夢物語だといわれていたリンゴの無農薬栽培を成し遂げた農家の苦難の道のりを映し出す。笹野高史や伊武雅刀、原田美枝子や山崎努らベテラン俳優たちが豪華共演。実話をベースに描かれる、地道な研究から奇跡を成し遂げた家族の波瀾万丈の生きざまに感極まる。

観る予定は無かったのだけど、先月初めに弘前に旅行に行ったので「これも何かの縁か…」ということで観に行きました。

阿部サダヲと菅野美穂が演じる夫婦役が素晴らしい!周囲に反対され、不可能と言われた無農薬リンゴの栽培。失敗しても失敗しても諦めずに自分の意思を貫こうとする秋則の姿に勇気をもらいました。そしてそんな夫を支える妻の美栄子や子供たちの姿が感動的です。子供って親の事をしっかり見てるんだなぁって思ったし、大人が思ってる以上に子供って成長しているんですね。実話を基にした作品ですが、実際は映画で描かれている以上の苦労があったと思います。正解が何かも分からない事に対して何年もお金と時間をかけることって相当な勇気がいることだろう。自分1人の努力ではなく夢を諦めることも大事かもしれないけど、やっぱり諦めない人って本当にカッコイイ。秋則が岩木山に入っていくシーンも実話らしいですが、人生のヒントなんて意外なところに落ちているものなのかも。壁にぶち当たっても別の視点から考えられたら上手くいくのかも。これからリンゴを食べる時は有り難く頂こう。
四季折々の美しい東北の風景にも癒されました。泣けはしなかったけど感動する作品でした。大袈裟な演出がないので地味かもしれませんが邦画の良さが伝わり、役者の演技が光る良い作品です。“奇跡のリンゴ”ぜひ食べてみたいです!

この作品の評価・・・・75点
コメント
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