股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ゴーストライター

2012年03月20日 00時29分37秒 | 映画評論カ行
製作年:2010年
製作国:フランス=ドイツ=イギリス
2011年8月27日公開
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ユアン・マクレガー,ピアース・ブロスナン,キム・キャトラル
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元英国首相アダム・ラングの自叙伝執筆を依頼されたゴーストライターに出版社が提示した条件は、米国で講演中のラングが滞在する島に今夜中に発ち、1ヶ月以内に原稿を仕上げるという厳しいもの。だがそのハードな仕事と引換に得られるものは25万ドルという破格の報酬だった。やがて、取材をしながら原稿を書き進めるうちに、ラング自身の過去に違和感を覚えた彼は、前任者の不可解な死を追いかけることで国家を揺るがす恐ろしい秘密に触れてしまう。そして、巨大な渦にはまっていくのだった…。
巨匠ロマン・ポランスキー監督作品。本作はミステリーとはいえ、軽快で皮肉の利いた作品になっている。連想するのは、英国出身のヒッチコック作品。“サスペンス”というジャンル映画を撮り続けたヒッチコックだが、その全盛期の作品はシリアスな話でも、洒落た会話が生きており、軽妙なタッチ。本作もマクレガー扮するゴーストライターと周囲の人々のやりとりが、英国人らしいウィットに富んだセリフで、重くなりがちな物語にユーモラスな雰囲気を漂わせている。

巨匠ロマン・ポランスキー監督作品。孤島で繰り広げられるミステリーっていうのは自然と興味が湧いてくる。物語は、事故死を遂げたゴーストライターの後任として、元英国首相ラングの自叙伝の執筆を依頼された男(ユアン・マクレガー)がラングの別荘に招かれて取材に当たるが、
じきに前任者が不審死したことに疑問を抱きはじめる…という内容。徐々に本質が見え始めてきて、人間関係が複雑に不安定になっていく過程が見どころ。残されたヒントを頼りに、主人公が真実へと進んでいく展開がたまらなく面白かったです♪前任のゴーストライターの死の真相が分かる度に増す緊張感。「さすがポランスキー監督だ」と思うほどの、落ち着きとエンターテインメント性を融合させた良作です。ぐいぐい引き込まれていきます。全体的に暗めのストーリーで派手さは全くありません!けど、ユアン・マクレガー扮する主人公の慌てっぷりが対照的に面白いです。そして政治的風刺も若干入っていて良い!

ラストの終わり方も、監督らしいのかもしれない。全てが上手くいったと思われた瞬間にあのラスト。う~ん考え深い(笑)

この作品の評価・・・・75点
コメント
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