股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

戦火の馬

2012年03月14日 00時06分50秒 | 映画評論サ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
2012年3月2日公開
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ジェレミー・アーヴァイン,エミリー・ワトソン,デイヴィッド・シューリス
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第一次世界大戦前夜のイギリスの農村で、1頭の美しい馬が貧しい農家にひきとられる。この家の少年アルバートは、“ジョーイ”と名付けられたその馬とかけがえのない友情を結ぶ。しかし戦争が始まると、ジョーイは英国軍の軍馬として売られ、フランスの戦地に送られる。アルバートはジョーイを探すため、徴兵年齢に満たないにもかかわらず入隊し、最前線フランスに向かう。ジョーイは死と隣り合わせの過酷な日々のなか、軍馬を誰よりも大切にするイギリス人将校、ドイツ軍を脱走した少年兵の幼い兄弟、両親を失ったフランスの少女らと巡り合う。過酷な運命に立ち向かう人々との出会いと別れを繰り返しなら、やがてジョーイは彼らの希望となり、“奇跡の馬”と呼ばれる。
巨匠スティーヴン・スピルバーグの待望の監督最新作。原作は1982年にイギリス人作家マイケル・モーパーゴが発表したもの。舞台版は、第65回トニー賞で5部門に輝いている。第1次世界大戦下の激動のヨーロッパを舞台に、戦火に引き裂かれてしまう主人公の少年アルバートとその愛馬ジョーイの、かけがえのない絆の物語がドラマチックに展開する。第84回アカデミー賞では、作品賞を含む6部門でノミネート。

カウボーイとエイリアン戦わせた巨匠スピルバーグ監督。本作は第84回アカデミー賞で作品賞を含む6部門にノミネートされましたが、残念ながら受賞はなりませんでした。しかし正統派で王道の感動作品に仕上がっていて、久しぶりに「映画館で観て良かった!」と素直に思える作品でした。スピルバーグ監督は、エイリアンなんかより、本作のような正統派の感動モノを作ってほしい!
一見すると“戦争映画”という重いイメージもありますが、あくまで戦争は背景の1つであり、人間と馬の絆がメインに描かれています。戦争によって引き離された主人公アルバートと馬のジョーイ。過酷な運命を背負いながらも、生き抜く力、信じる力を忘れずにいたからこそ奇跡が起きたのだと思います。そして、戦争の悲劇を望んでいる人は誰一人としていないのだと感じました。

敵対している国同士でも馬は敵ではない。お互いがその時だけは武器を捨ててジョーイを助けるシーンが印象的でした。あんなふうにお互いを助け、認め合い、思いやれば、きっと世界から戦争は無くなると思います。戦争の悲惨さと、人間ドラマ、そして馬との絆が上手く描かれた良質な作品です。

この作品の評価・・・・80点
コメント
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