股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ミルク

2009年10月20日 00時01分26秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2009年4月18日公開
監督 : ガス・ヴァン・サント
出演 : ショーン・ペン,エミール・ハーシュ,ジョシュ・ブローリン
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1972年のニューヨーク。金融や保険業界で働いていたミルクは、20歳年下のスコットと出会い、恋に落ちる。二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、小さなカメラ店を開店。そこはたちまち同性愛者やヒッピーたちのよりどころとなり、ミルクは彼らを快く思わない保守派に対抗した新しい商工会を結成する事になる。社交的でユーモアにあふれたミルクは、近隣住民の抱える問題に、政治的により関わりを深めていく。
『ラストデイズ』などの、より実験的な作品に時間を費やし、本作で久々にメインストリームに帰還した感のあるガス・ヴァン・サント。ゲイである事を公表しながら公職に就いたハーヴィー・ミルクの生涯を、優しく観察し物語を紡いだ作品。特筆すべきは、ショーン・ペンが全編を通して見せる愛嬌のある演技。アカデミー賞のみならず、多数の映画賞を制覇しているペンの熱演は一見の価値あり。これまでゲイ・コミュニティーや社会の前衛的問題に興味のなかった人も、本作でミルクの人物像に触れれば、関心を持つだろう。今なお尊敬されるミルクの愛すべき人柄をフィルムに焼き付けた監督の手腕に感服し、映画化にこぎつけた彼の執念を感じ取りたい。

昨年のアカデミー賞では本作で主演男優賞に輝いたショーン・ペン。この作品はショーン・ペンが演じる実在した人物ハーヴェイ・ミルクの半生を描いた作品です。自身もゲイであるミルクは、世の中から差別されていたゲイにも人権があるのだと訴え続けます。なぜゲイが差別されるのか?ゲイも普通の人間なのだと小さな街から始まったミルクの行動は、やがて多くの人々の心を動かしていきます。自分はゲイじゃないから分からないけど、やっぱり人の外見とか内面で差別することは間違ってると思う。弱者のために立ち向かっていったミルクは本当に素晴らしいと思います!銃弾に倒れるまで彼は最後まで戦い続けました。それがラストシーンで全てを物語ってるんだと思います。
彼のような政治家が現代にもいたら、きっと日本も世界も変われるような気がします…

この作品の評価・・・・77点
コメント
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