股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

敬愛なるベートーヴェン

2007年04月01日 21時18分49秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2006年
製作国 : イギリス=ハンガリー
2006年12月9日公開
監督 : アニエスカ・ホランド
出演 : エド・ハリス,ダイアン・クルーガー,マシュー・グード
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“第九”の初演を4日後に控えた1824年のウィーン。楽譜が完成しない中、ベートーヴェンのもとに写譜師としてアンナが派遣されてくる。ベートーヴェンはアンナを冷たくあしらうが、彼女の才能を知り、仕事を任せることに。尊大で傲慢なベートーヴェンだが、ただ一人の肉親である甥のカールだけは溺愛していた。しかしカールがその一方的な愛を疎ましく感じていることに気づかない。やがて初演の日がきた。難聴から指揮を怖れるベートーヴェンを助けたのはアンナだった。
怒れる風貌の肖像画、“エリーゼのために”から“第九”といった作品群……。しかしベートーヴェンの人となりがどうであったかはあまり知られていない。本作はアンナという架空の女性コピスト(写譜師)の目を通し、晩年のベートーヴェンが描いた意欲作だ。人の才能をけなし、傲慢な態度をとるベートーヴェン。しかしその裏には、不幸な少年時代、創造に残された時間はわずかなのに思うようにいかない苛立ちがあった。それを受けとめてくれる女性アンナは、彼にとっては恋愛の対象というよりも、母性的な存在だ。ベートーヴェンを演じるのは、名優エド・ハリス。『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の殺し屋など、出演する作品によってまったく違う面を見せる演技派で、今回もベートーヴェンを熱演している。
ベートーヴェンとはどんな人物だったのかは、よく知りませんがこの作品で何となく人物像というものが見えたと思います。小学校の音楽室に飾ってある肖像画を見る限り、頑固そうなおじさんっていう印象がありましたが実際は難聴という病気を抱えていたり、生涯独身だったりと色んな悩みを持っていたんだと感じました。アパートの下の階にバケツの水を流したり騒音で近所迷惑になったりと、一見すると自己中のようなベートーヴェンですが、そんなワガママで難聴の彼だからこそ周囲の意見や音も聞かずに数々の名曲を生み出せたんじゃないかと思います。しかし脚本自体を思えば少しダラダラ感があったような気もします“第九”の演奏シーンで終わってくれた方がスッキリして良かったような気がしますが、その後にあまり印象的ではない話が続くので眠くなってしまいました(笑)まぁエド・ハリスもダイアン・クルーガーも熱演だったし、演奏シーンは迫力大だったのでストーリー以外なら合格でしょう♪

この作品の評価・・・・72点
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あるいは裏切りという名の犬

2007年04月01日 21時14分06秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2004年
製作国 : フランス
2006年12月16日公開
監督 : オリヴィエ・マルシャル
出演 : ダニエル・オートゥイユ,ジェラール・ドパルデュー,アンドレ・デュソリエ
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フランス、オルフェーブル河岸36番地にあるパリ警視庁に、二人の警視がいた。一人は仲間からの信頼厚く、正義を信じるレオ・ヴリングス。もう一人は権力志向の強い野心家のドニ・クラン。親友だった二人は、同じ女性を愛し奪い合った過去を持ち、今は次期長官の座を競うライバルとなっていた。市内で多発する現金輸送車強奪事件を巡り、交錯する男たちの思惑。ドニの裏切りで、レオはすべてを奪われ投獄される。7年後、再会した二人の運命はどこへ向かうのか…。
本作は、かつてフランスのお家芸だった犯罪ノワール映画を現代に誕生させたわけではなく、新たな趣向を加え、若い観客にも訴えかける一級のミステリー映画となっている。実際に警察官として働いた経歴を持つオリヴィエ・マルシャル監督が、その当時の事件や実在の人物に基づき映画化。その企画にダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデューほかフランスを代表するスターたちが賛同し、豪華オールスター映画として完成した。ストーリーの面白さに注目したハリウッドが早くもリメイク権を獲得。緊張感溢れる息もつかせぬサスペンス。心に深く刻まれる“本物の男たち”による“本物の感動”。フランスで誕生した新たなる傑作が、遂に日本上陸!
ハリウッド・リメイクがロバート・デ・ニーロ、ジョージ・クルーニで決定した作品。脚本に無駄がなく、わかりやすいサスペンス作品でした。どうもアカデミー作品賞を受賞した「ディパーテッド」とかぶりますが、あんな作品より迫力があったと思います♪愛する妻や同僚を失ったレオと、権力志向のドニの駆け引きがすごくハラハラさせられました

この作品の評価・・・・81点
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