日々徒然に

今日はどんな一日で明日はどんな日にしよう?
 今日があることを感謝。
  あしたを考える一日をつくりたいね……

桜の下で…

2015年03月29日 | Weblog


 こんにちは…。
 3月も終わります。さくらも咲いてきました。…ということで公園のあちこちでお酒を持っては集まって楽しい時間をつくっている様子が見ることが多い休日でもありました。
 また、卒業のシーズンでもありました。
 あたらしい社会にどんな気持ちでむかっていくのでしょうか。
 私は、いまの社会状態ではいい時期ではないのでかわいそう気もします。きっと、「こんなはずではなかった…」という後悔の季節でもあるのではないのでしょうか。

 今週サッカー日本代表がチュニジア戦をハルリ・ヒジッチ新監督の下行われました。
 わたしはこの試合は注目していたのですが、結果として2対0という初陣を勝利でかざりました。たてへの早いパスワークはこれまでになかった形なのではにかと思います。
 岡崎のヘディングシュート、本田選手のシュートによって勝ったわけです。今後は、かの形をどれだけ完成度を高めていくのかいまから楽しみでもあります。

 沖縄。いま起きていることに危惧を感じてしまいます。
 完全に選挙での民意反対だったのが、国から無視された政治になっています。いったい、これを見ただけでも安倍政権の本質があるのではないかと思います。自衛隊を「軍隊」といってたちはだかる答弁する現政権の傲慢さも見受けられます。これが「権力の本質」であるのということがわかります。だから、集団的自衛権から積極的平和主義という言葉から連想させる現実は、戦争へのあしがかりでもあることが徐々にあきらかいなってきたかのようにみえます。


 先月はこのコーナーを休みました。読んでいる本を一か月に一度整理する作業はたいへん大切な行為だと考えています。自分で読んだ本がどんな内容で、なぜ読んでいたのかということを振り返ってみることがなによりも大事にしている日常のできごとです。
 振り返って「なぜ、この本を手に取っていたのだろう」ということをふりかえってみる時間をもつということが、次回再読をするときおもしろいと思います。

 さて、今月は2月と3月をまとめています。
 寒い季節から温かくなる時期、読書も散歩の途中足をとめてどこでも読める楽しみがでてきました。
 それも、桜の咲く公園などで読んでいると静かさにどっぷりとつかって、日々のわずらわしさを忘れさせてくれる時間でもあります。

       


◎編集者のための著作権の基礎知識/豊田きいち著/太田出版
 この本は、仕事で必要に迫れて読んだ本でした。個人で、他の印刷物の記事やデザインなどを利用しようとするとき「著作権」という法律があります。
 今回は「編集ハンドブック」をつくったとき、表紙に使いたい絵や記事をさがすうちに必要になり読んだ一冊でもあります。プロが描いたデザインを知らずに法人でつかうというときに一度は必要な知識だと思います。勝手につかっているということは、他人の財産を勝手に使っているということと同じで犯罪になることもわかります。デザインであれば、作者に了解をえるのはもちろんですが、部数に関しての利用料金を払う義務が発生するといこともわかりました。
 ちなみに、著作権が消滅したものもけっこうあります。これを調べてみるのも面白い作業でした。
 まだまだ、必要な本となりました。


◎世間のひと(写真集)/鬼海弘雄著/ちくま文庫
 ホッとする一冊。
 人の笑顔を見るたびに、こころがホッとします。眉間にたて筋のシワをつくっている日々に笑顔はいいです。仕事帰り、疲れて、停留所でバスをまっているときなど知らないおばちゃんやおじさんなどからちょっとした会話の途中で笑顔をみると疲れも半分になった…というときもあります。
 仕事のあいまに、ボートしているときこんな写真集をみているときがあります。
 わたしも、こんな写真が好きな一葉です。


◎すべて真夜中の恋人たち/川上未映子著/講談社文庫
 昔風にいえばネクの女主人公の恋。
 私にはぜったい真似のできないかたちだなあ…と思いました。でも、これが今の形なのでしょうか。
 30歳になっても、童貞、処女があたりまえの時代を象徴しているようなときだから読まれるのでしょうか。
 まあ、恋には100パーセント同じものはないですから、他人がどうこういうものではないと思いました。


◎下町M&A/川原慎一著/平凡社新書
 この本は、仕事で校正している新聞の紹介で知った一冊です。
 大企業で合併をしてより利益をあげて成長企業になっていくことを聞きます。銀行などもこの合併によってよりマーケットを拡大していくことを目指していることが昨今の流れでしょう。

 日本を支えているのは中小企業。その中小企業が生き残るためにM&Aという中味です。
 赤字をどう、解消していったらいいのか…、その赤字部門をどう解決していったらいいのか、経営コンサルタントと町の社長が考えた企業戦略でもあります。
 実査は、この手の合併はよくいう「痛み=解雇」を伴うものです。それでもやらなかれば他の従業員が路頭に迷うとしたら考えなければいかいない経営者の宿命なのでしょう。大事なことは、解雇をするにしても、本人の次の仕事場を保障したうえでの解雇です。その様子を書いてもいます。
 
 今後10年間で全国の中小企業約三八五万社の半数が存続の危機を迎えるともいわれるなか、事業再生の切り札としてのM&Aが増えている。赤字企業(部門)だからといって事業価値はゼロではない。下町の経営者親子がM&Aを成立させる物語を通して、売り手・買い手双方に相乗効果を生むノウハウを解説。(本紹介より抜粋)

川原 愼一
1955年東京生まれ。事業再生コンサルタント。(株)S.K.I.ビジネスパートナーズ代表取締役。98年、インターネットを利用した旅行関係の企画販売システムを開発してITベンチャーに進出するも、資金繰りの悪化から2000年に経営破綻。2億円以上の債務を抱えながら自力で債務問題を解決。02年よりその経験を生かして事業再生コンサルタントとして活動



◎舟を編む/三浦しをん著/光文社文庫
 辞書をつくる現場の話。
 20歳代のころ、私はある年刊をつくっているアルバイトを思い出した。一年間で一年分の日本で起きた自治体の様子を本にする作業だった。毎日、毎日同じ作業の繰り返しだったように思う。
 最終原稿は名古屋のほうにまで泊まりで行ったこともあった。10センチくらいの年刊をつくるのは四季の折々のなかを感じながらの作業でもあった。

 「舟を編む」という小説は「辞書」をつくる。
 そのなかでの人間模様がそれぞれ面白かった。


◎光)/三浦しをん著/集英社文庫
・死体が並べられている一階の教室は黒い穴と化して静まり帰っている(p54)

・人の命を奪っても、感情と思考は冷え冷えとしている。案外こんなものかと思ったし、俺はどこか麻痺してしまったのかもしれないと思った(p76)

・声も感情も吸い込む穴に暮らしているような気がする(p108)

・人間のふりをするのはもうやめだ。殺人者の印がついていることをひた隠し、家族の幸せな生活をもとめるふりをする日々は終わった。


◎「懲役」を知っていますか?/本間龍著/学研



 今週は二度の出向を経験した。千代田区と板橋区。千代田区は日本にとっては政治の中心地ともいえる場所。
 3カ所で働いたことになる。本社、一ツ橋、永田町である。いつもいる場所からの移動は疲れも2倍になるような気がする。
内容は、どちらも細かい文字を校正する仕事。気をつけているとはいえ、100パーセント間違いのないものをつくるのはほぼ無理なのは知っている。それでも、間違いのないようい細かい仕事なので気が重かった。国語辞書一冊を持って歩いていた。文字は生き物であると思う。一つの文字で知られている人がまったく知らない人にかわってしまう。一つの語句の間違いによっては。パンクするほどの苦情電話がなる…。
 そう思いつつ間違いのないように集中する。それが校正なのだから…とも考える。
 一つの場所は自分が毎月担当している新聞でもあるから、進む具合も、赤字をいれるのも順調に進む。午前中いっぱいでほとんど終わって本社に戻っている。そしてもう一方は予定以外。これにはいく理由が「ただ、忙しいので行けない人の代打という」の説明のような言い分であった。これが理由だとしたら、これからどうしようとしているのかと思った。突然の上司の命令(?)のままのなかでの出向となった。(理不尽…)
「いったい、どうなっているのだ」と…。思いつつ出向だった。
 こんなときは、準備もできずに一日終わったようで非常に疲れをひきずっていた。
 翌日、私は部長に「来週はないようにお願いしますよ…」お茶をにごすようなことを言って終わる。さらに「ちゃんとやってくれないと困るとも」付け加えた。
 からだがもたない…ということも思った。
 なんでも、突然の仕事に定年をむかえている人に頼めばいいという、安易なものの考え方には反発がある。それはうらをかえせば、管理能力のなさを自ら公言しているようなものだと思った。それを、反省なくまたしても…と思うとつくづくいやけがさしてくる。



 おおよそ、細かい仕事をする日常は予定があり、そこに身をおき準備をして勉強なりして予備知識をもっていくのだが、それさえもなく終わったのにはまいった。
 30数年間、働いてきたが少しも落ち着く場所がないということはそれだけ、まとめる自分がなかなかできないということだろう。
 一日の仕事について。以前よりもゆっくりやれる分考えるようになったと思う。人それぞれ仕事にかける思いは違うのだろうが、できるだけ「わたしはこうする」という視点を持っていたい。追われる仕事ほど身をこなしてやったところで仕事に対する思い入れはうすくなっていくようだ。
 以前は残業ばかりの日々だった。一日のノルマを消化するという言い方の方があっている毎日だった。そして、得たものは仕事のやりかたと進め方ぐらいであっただろう。
 いまは、半世紀もいきてきて、同じような考えはもちたいと思わない。自分が自信をもって説明できる仕事をつくっていきたいと思うようになった。
 以前は読んだ本で思い出した言葉がある。仕事は人間を日々いろいろな知恵をもって生きらせるという。その知恵は仕事以外にも使われ、生きる知恵となった。ところが、ある日から「ビジネス」という言葉がぼっこするようになってから、人は仕事を単なる金儲けだけに奔走するようになったという。そのときから格差ができたようになった…とも。
 仕事は人をつくる「道具」だと思う。そう考えれば、その仕事に従事する人はうまく生きる人間であってほしいもだと思う。また一人流浪の民になった気がする。



 週末に友達と花見にいってきました。
 まだまだ桜の花はみごろではなかったが、大事なのは外でのんびりと酒を酌み交わし、話をする時間だと思う。これで今年の花見はおわりだろうなあ…と思いつつ帰ってきました。
 話をすることは、とても大事な日常なのではないかとつくずく思えた午後でした。
 私は、それと同様に近所で田んぼで遊んでいる子供たちに興味があったのですが…。そろそろ田んぼの生き物も出てくるだろうおおうと「やっぱり春」なのでしょうか。

 また、明日から仕事です。
 自分にできることを少しずつやっていく仕事にしていきたいです。
 今年も歯医者さんに通院が始まりました。そのため、土曜日まず通院になっている週末となってきてしまいました。まあ、これも仕方がないことでしょう。
 今週で3月も終わりです。どんな3月でしたか。
 私にとっての3月は、花見と歯医者の通院の復活と、仕事で自分のやることをはっきり示さないといけないと思えた3月でした。気がつけば、本当に自分のやるべき仕事が他人(おおよそ上司に)の踏みにじられているような3月にも思えたものがありました。
 来週まで桜があれば、いいのですがね。今度は一人でのんびり桜を見物したい気がします。

 もう少し、温かくなったら、山桜をみに山にいこうと思います。
それでは、今週はこの辺で失礼します。
読んでくれた人、ありがとうございました。