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10クローバーフィールド・レーン ★★★★

2016年06月20日 | アクション映画ータ行
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などのヒットメーカー、J・J・エイブラムスが製作を担当した異色スリラー。思いがけずシェルターの中で過ごすことになった男女を待ち受ける、想像を絶する出来事が展開していく。『リンカーン/秘密の書』などのメアリー・エリザベス・ウィンステッド、『バートン・フィンク』などのジョン・グッドマン、テレビドラマ「ニュースルーム」シリーズなどのジョン・ギャラガー・Jrらが出演。手に汗握る心理劇と、一気になだれ込む衝撃の展開に息をのむ。
SNSでは、結末や内容に関して、映画ファンによる大議論が展開中!  そして最大の争点は、あの傑作「クローバーフィールド」の続編なのか? 否か?
本作(左)と「クローバーフィールド」(右)のメイン・ビジュアル。色調が似ている!?

あらすじ:突然の衝突事故に見舞われたミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)が目を覚ますと、そこは謎の男ハワード(ジョン・グッドマン)の家の地下シェルターの中だった。ミシェルは、「人類は滅亡した」と語るハワードと、自らシェルターの中に逃げてきたというエメット(ジョン・ギャラガー・Jr.)と3人で共同生活を送り始めるが、地下生活のなかで徐々に疑心暗鬼に駆られ、外に出ようと画策する。ミシェルは、外は危険だという彼らの言葉を信じるべきかどうか悩んでいた。

<感想>初めは密室スリラー劇かと思うほど、地下シェルターの中での共同生活に疑問が湧くのだ。ハワード演じるジョン・グッドマンを信じたら良いのか、それとも早くここから脱出したらいいのか悩むのだが、何しろハワードが頑固でここから絶対に外へ出てはならぬと言い張るのだ。
窓一つない殺風景なコンクリートの小部屋。そこへデブの中年男グッドマンが表れ「生きていられるのは俺様のおかげだ」と言い、下界は正体不明の敵の攻撃で空気は汚染され、人類の多くは消滅したと言うのだ。

シェルターの中での生きづまる生活が続くのだが、3年分の食料と水、ジェイクボックスや遊び道具、それに発電機に空気など、生活を送るには十分な設備といえる。もう一人の男エメットが、実はハワードに頼まれてこの地下シェルターを作ったというのだ。どうやら世紀末が近づいたのだろうか、外へ出ると空気が汚染されて、人間は生きていけないようだ。
このシェルターの扉の鍵はハワードが管理しており、入り口を叩く音にミシェルが開けてやろうとするも、「絶対に中へ入れてはだめだと、どうせ死ぬのだから。」中年のおばさんの顔や手は焼けただれており、外には放射能汚染で地球外生命体もいるようだ。シェルターをドンドンと叩く鈍い音もするから。

しかし、空気清浄機のフィルターが故障した時から、体の細いミッシェルが換気口の内部に入り、フィルターを直しに行くと、そこには外部へ出るハシゴがあり、天窓まで登っていくと、そこには「助けて」という血文字が、それにイヤリングもあった。
そのことを調べていくうち、その女性はグッドマンの同級生でありすでに死亡していた。ここにいたら自分たちもグッドマンに殺されると思い、外の有毒ガスに耐えるようにと、浴室のビニールカーテンで洋服を作り、ペットボトルでガスマスクを作る。

前半部分は密室スリラーで、「クローバーフィールド HAKAISHA」(08)とは違った意味で面白く、後半部分ではきっちりと宇宙船とかエイリアンを見せる度肝を抜く王道の展開になっていました。
グッドマンの支配力の恐ろしさを見せつけられ、塩酸剤の入ったドラム缶に、エメットを銃殺して浴室で塩酸剤で溶かし、殺人鬼たるを見せつけるのだ。ミッシェルが何とか換気口脱出劇をするも、外はハワードが言っていたとおり、宇宙船が浮遊しており、地球外生命体がいるのだ。

だが、空を見上げると鳥が飛んでおり、空気はまだ汚染されてないようにも思えたのだが、宇宙船が近づくと緑色の有毒ガスを撒き散らして、ガスマスクと防護服を装着しないと死んでしまう。宇宙船や巨大な怪物のようにも見えるフォルムをさらしている。“怪物”が何者なのか、何が目的なのかは明かされておらず、ただただ慄き震えるばかり。
だが、そのグロテスクなエイリアンとミッシェルの闘いは、タフで不屈の精神を持ち、気丈な彼女の性格なのか、一度は車ごと宇宙船に吊り上げられるも、車の中にある酒で火炎瓶を作り怪獣の口の中へと投げつけるのだ。
それが上手くいって怪獣は爆発するし、ミッシェルも助かる。そこから車で逃げる時に、見た道路標識が「10クローバーフィールド・レーン」と言うものだった。そして、カーラジオから聞こえる宇宙船との闘いは、軍の勢力の方が優勢であると、ケガをして救助を求める者は右へと、地球外生命体と戦える者は左へと、ミッシェルのとった行動は左のヒューストンへ、レジスタンス軍に参加するのだった。

「ターミネーター」のサラ・コナーのように、極限状態での白のタンクトップ姿で、勇漢に戦う女性で熱演するのに驚く。主人公のミッシェルを演じたのは、「リンカーン秘密の書」(12)以来、久々のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。そして、冒頭で恋人と別れて、車を突っ走るミッシェルの恋人の声がブラッドリー・クーパーだったとは、電話の声で出演をしています。解らなかったわね。これは、きっと続編ありきですね。

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