パピとママ映画のblog

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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生★★★・5

2018年11月23日 | アクション映画ーハ行

「ハリー・ポッター」シリーズのJ・K・ローリングが、後にハリーたちが使っていた教科書『幻の動物とその生息地』を著わすことになる魔法動物学者ニュート・スキャマンダーを主人公に贈るファンタジー・アドベンチャー「ファンタスティック・ビースト」シリーズの第2弾。逃げ出した黒い魔法使いの野望を阻止すべく、仲間たちとともに魔法界最強の敵に立ち向かうニュート・スキャマンダーの活躍を描く。主演は引き続きエディ・レッドメイン。共演にキャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー。またジョニー・デップとジュード・ロウがそれぞれ黒い魔法使い役とダンブルドア先生役で参加。監督は前作に引き続きデヴィッド・イェーツ。

あらすじ:ある日、史上最強と恐れられる“黒い魔法使い”ことグリンデルバルドが逃げ出した。するとホグワーツ魔法学校の卒業生ニュート・スキャマンダーの前に恩師のダンブルドア先生が現われ、“黒い魔法使いを倒せるのは君だけだ”と告げる。突然の大役に困惑しながらも、魔法界と人間界の危機を救うため、仲間や魔法動物たちとともにグリンデルバルドを追ってパリへと向かうニュートだったが…。

<感想>映画史に刻まれる大ヒットシリーズの「ハリー・ポッター」に続き、世界的ベストセラー作家のJ・K・ローリングの、新たな魔法シリーズとして誕生した「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」。

日本でも“ファンタビ”現象を巻き起こした前作から2年。新章が幕を開ける。魔法動物学者として世界を旅する魔法使い、ニュート・スキャマンダーの今度の冒険の舞台はイギリス、そしてフランスのパリへ。世界の支配を企む“黒い魔法使い”を追って、ニュートと仲間たちが新たな冒険を繰り広げる。

もはやエディ・レッドメイン=ニュート・スキャマンダーと言いたくなるほど、そのビジュアルが染みついた、「ファンタスティック・ビースト」シリーズの主役を背負いたつレッドメイン。ヒーローと言うのには、おっちょこちょいで、アウトサイダーと呼ぶにはお茶目すぎるけれど、そんな放っておけない彼の魅力はもうクセになるくらいにキュートで、愛らしく、彼がお気に入りの魔法動物や仲間たちと繰り広げるアドベンチャーから目が離せない。

今回の第二弾では、あらゆる点が格段にスケールアップ、主要キャラの数も一気に増えるし、「ハリポタ」世界とのリンクとなるダンブルドア先生(ジュード・ロウ)も絡んで来るし、登場人物の「家系図」のややこしさ(J・K・ローリングのあるある、ですね)もエスカレートして、早くもあみだくじ状態なのだ。

前作でのニューヨークから一転して、ロンドンに戻ったニュートは、魔法動物に関する本を出版し、評判を呼ぶが、そんな時にホグワーツの恩師でもある、ダンブルドアから、グリンデルバルドを阻止するように頼まれる。

本作は1927年、前作の後。米国で捕らわれていたグリンデルバルドが欧州への移送中に脱走するという場面からスタートする。警護と彼が激しい空中戦を繰り広げる手に汗握るオープニングである。逃げ切ったグリンデルバルドは、パリで邪悪な計画を始動するわけ。

一方、ニューヨークでニュートが出会った仲間たちも、アメリカ魔法省に勤めるティナ(キャサリン・ウォーターストン)と、その妹のクイニーが惹かれるノーマジ(人間)のジェイコブ(ダン・フォグラー)も、パリを訪れニュートに再会することになる。

さらにはイギリス魔法省のエリートであるニュートの兄、テセウス(カラム・ターナー)が、ニュートの初恋の人、リタ(ゾーイ・クラヴィッツ)と婚約しているということが分かる。ニュートと兄のテセウスの関係はちょっと複雑で、テセウスは肉体的に屈強で、偉大なヒーローなのだ。人々から尊敬されているキャラクターであり、そして社交的でもある。

一方、ニュートはもっと内気で、家族の中でいわば厄介者だ。でも兄弟の間には愛がある。テセウス役のカラムは、そんな二人の絆を表現するように気を配っていた。

戦いの新たな舞台となるのは、パリの街、ロマンティックな雰囲気に触発されてか、ラブロマンス的な要素も倍増していて、フラッシュバックで描かれるニュートのホグワーツ時代の姿や、同窓生で初恋の相手が登場したかと思えば、あのジェイコブとクイニーとの二人の「禁断の愛」にも新展開があるのですね。

そして、何よりも凄いのはジョニー・デップが演じる「黒い魔法使い」、その名もグリンデルバルドと、いい年をした大人も、童心に返って無邪気にはしゃぎたくなるほどに、“萌えポイント“の多さこそが、「ファンタビ」シリーズの最大の魅力なんだと思う。

それに、前作のラストで驚きの登場をしたグリンデルバルド役のジョニー・デップと、若きダンブルドアに扮したジュード・ロウとの共演も。“ハリポタ“最大の敵ヴォルデモードにも並ぶ最凶の魔法使いとして本領を発揮してゆく。この悪のカリスマを演じるのがジョニー・デップであり、鬼気迫る熱演がサスペンスを加速する。ですから、とてもエキサイテングであり、彼の存在によって、ダンブルドアとニュートのシーンに、師弟関係の面白さがもたらされる。

それにダンブルドアは、例えニュートが学校で好かれているタイプじゃなくても、常に彼を信頼する。ニュートとダンブルドアの関係もまさにそうであり、常に彼を尊敬しているし、彼を信頼している。

パリのセーヌ河全体に霧がかかったような映像もあり、グリンデルバロドとの対決が、街を覆うようなスケールであることがイメージされる。ジョニー・デップ演じる黒い魔法使いは、マジシャンにロックスターを混ぜたイメージだ。

「ハリポタ」シリーズに登場した、ヴォルデモートに仕える蛇のナギニ。本作のサーカスパフォーマー、マレディクタスは“ナギニ”と呼ばれ、大蛇に変身する“血の呪い”を受けている。ナギニは、クリーデンス(エズラ・ミラー)と心を通わせているのだ。

「闇祓い」魔法界におけるエリート捜査官であり、闇の魔術に関連した犯罪を捜査する。ティナーは一度解任されるものの、本作で闇祓いに復職する。ニュートの兄テセウスは、イギリスでもトップクラスの闇祓いである。

グリンデルバルドと深い関わりを持つホグワーツの魔法魔術学校の偉大な魔法使い、ダンブルドア先生は、信頼あする元教え子のニュートにグリンデルバルドの追跡を託すのだった。どうやらグリンデルバルドは、強大な魔力を秘めたクリーデンス(エズラ・ミラー)を追ってパリへ飛んだらしい。

そしてまた、闇祓いに復帰したティナもパリへと向かったらしい。ニュートは人間のジェイコブとその恋人の魔法使いクイニーに再会して、魔法のトランクを手にパリへと向かう。

パリではグリンデルバルドが。言葉巧みに賛同者を増やし、勢力を広げていた。「我々魔法使いは選ばれし者」という思想を持つ彼の目的は、魔法使いが世界を支配することだった。その計画に欠かせないのがグリーデンスの力。クリーデンスは、パリのサーカスに身を寄せて、本当の家族を探していた。今、パリで、すべての者たちの運命が交錯するのだった。実は、クリーデンスの兄はダンブルドアだということが分かる。

パリの街で、魔法動物たちの戦いが壮絶である。パワーアップした魔法の世界を劇場で体感して下さい。

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