パピとママ映画のblog

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MEG ザ・モンスター★★★★

2018年09月07日 | アクション映画ーマ行

スティーヴ・オルテンの同名ベストセラーをジェイソン・ステイサム主演で映画化した巨大ザメ・パニック・アクション。絶滅したと思われていた太古の巨大ザメ、通称“MEG(メグ)”が深海から浮上し、人間の生活圏に突如姿を現わして人々を恐怖に陥れていくさまと、恐るべきモンスターに立ち向かっていく主人公の戦いを臨場感あふれる迫力のアクション満載に描き出す。共演はリー・ビンビン、レイン・ウィルソン。監督は「ナショナル・トレジャー」のジョン・タートルトーブ。

あらすじ:大陸から遥か200キロ沖合に浮かぶ海洋研究施設。海洋生物学者のスーインらが乗り込む探査船が未知の海溝を発見するも、直後に行方不明になってしまう。ベテランのレスキュー・ダイバー、ジョナス・テイラーが捜索に協力するが、そんな彼の前に姿を現わしたのは、絶滅したはずの超巨大ザメだった。メガロドン、通称“MEG(メグ)”と呼ばれるその怪物は、研究所を易々と破壊すると、海水浴客で賑わうビーチへと近づいていくのだったが…。

<感想>この夏は、生物の巨大化競争映画のラッシュであった。サメの映画というと「ジョーズ」以来というわけでもなく、最近では女性が一人で遊びに行った海辺でサメに襲われる「ロスト・バケーション」とか、しかし、臨場感が半端じゃなく興奮しました。暫く観ていなかったアクションヒーロー、筋肉美のステイサムに2度惚れしてしまった。

海底の通路が開いて、太古の昔に絶滅したはずの巨大ザメ、メガロドンが人間に牙をむく!。。。そんなB級ノリの設定に基づく本作は、まさに正統派のサメ映画である。未知の海底に生存していたメガロドンが海洋研究施設、そしてビーチに襲来するのだ。

敏腕レスキュー・ダイバーのジョナスこと、ジェイソン・ステイサムは、この危機をどう立ち向かうのか。古生物学では16mとされるメガロドンだが、本作で登場するのは23メートル級のモンスター。タフガイのステイサムには相手にとって不足ナシってね。この超大型娯楽作は、ツッコミどころが多すぎるって。最初のメガロドンに遭遇したのが、海底探査船を襲撃され、深海で身動きがどれなくなった3人のクルーは、船を捨てて救命艇に乗り移ろうとするが、メガロドンの猛攻撃が続き一刻の猶予も許されない。

ここで、マシ・オカ扮する家族思いのクルーの決断(俺が餌食になるからと一人だけ残り、海底探査船の中で巨大メガロドンに襲われてしまう)は泣かせるが、序盤であっさりと退場してしまうのに茫然とする。

海の王様クジラも、MEGからしたら、ただの餌になってしまう。音響と浮輪で驚かせてくれた「ジョーズ」も良かったが、こちらは音響は海の中なので、CGの怪物モンスター級の巨大サメが襲って来るのだからして、ただひたすら恐ろしい。

上海から200キロ沖合に浮かぶ海洋研究施設。そこのオーナーが中国人であり、その娘にリー・ビンビンが扮しているのだ。中国人プロデューサーも参加しているので、ハリウッド映画ではなくて中国映画みたいですね。ヒロインが美人のリー・ビンビンで、問題があるとウェットスーツで飛び出す彼女は、その度にジョナスに助けられ、気づけばラブラブ、モード全開になっていたとはね。しかもお色気のシャワーシンは、ステイサムが筋肉美を魅せてくれますから。

サメを捕獲して一角千金を狙うボンクラの登場、そして案の定計画が破綻して被害が拡大するのは、サメ映画の定番。沖合での決闘、巨大ヘリも襲撃に遭う。今回は船だけじゃなくヘリを使っての沖合バトルが展開する。それを完膚なきまでに破壊するメガロドン。この強さは、もう笑うしかないのだ。

そして、クライマックスでは、平和なビーチが地獄絵図に。浮かれ気分の水着ギャルやマッチョ男で賑わうビーチを襲うのは「ジョーズ」以来のサメ映画の伝統芸。貸し切りボートで結婚式の最中のカップルや、巨大空気ボールの中を必死に逃げ惑う人などで、ビーチは悲鳴と鮮血の修羅場に変わってしまう。

最後はサメと真っ向勝負、それはあまりにも無茶だろうに、まさかのタイマン勝負になるとはね。主人公が知恵と勇気でサメに勝利するのがお約束とは言え、「シャークネード」の主人公のチェーンソーのように、強力な武器は必要不可欠ですから。それなのにジョナスは、普通の小型潜水艇に乗り込み、まさかのタイマン勝負という、まさに豪傑ですぞ。

スキューバ・ダイビング歴10年というから、小型潜水艇はメガロドンに壊されてしまい、外へ放り出されてしまう。ジョナスがメガロドンを捕まえて、海中を引きずりまわされるシーンとか、巨大なメガロドンの腹をナイフで切り裂いてゆくシーンには驚いた。それに、メガロドンの眼球目がけて小型の突き棒を刺すシーンも。腹が裂けて、小型のサメがウヨウヨと寄って来るシーンも怖かったです。

でも内容的には、恋愛映画の要素もあるし、深海に海中施設、海上にビーチと舞台をコロコロと変えるので落ち着きがなく、それに従ってスリルや緊張感も散漫になってしまっている。

多種多様な見せ場を繰り出してやろうという心意気は買いたいのですが、元妻がいるところで、子連れの美女とときめき合うステイサムまで放り込んでくるので、心は映画から離れていってしまうのだ。だから、脚本的にもちょっと欲張り過ぎな感じもあって、どっちつかずで中途半端な感じでもあった。

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