DCコミックスに登場する悪役がそろい、危険な任務に挑む部隊“スーサイド・スクワッド”を結成して悪対悪のバトルを繰り広げるアクション。悪役の中でも人気抜群の『バットマン』シリーズのジョーカーをはじめ、アンチヒーローたちが減刑と引き換えに作品の垣根を越えて共に任務に挑むさまを描く。出演は、ウィル・スミス、ジャレッド・レトーら。メガホンを取るのは、『エンド・オブ・ウォッチ』『フューリー』などのデヴィッド・エアー。強烈な個性やビジュアルを持つ悪役たちのぶつかり合いに期待が高まる。
あらすじ:世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。命令に背いた者、任務に失敗した者には、首に埋め込んだ自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む。
<感想>この映画のタイトル「スーサイド・スクワッド」(自殺行為部隊)は、DCコミックの悪役たち。だから当然DCの正義のヒーローもちゃんと登場する。オープニングは「バットマンVSスーパーマン」のスーパーマンの国葬シーン。正義のヒーロー亡きいま、世界の運命は飛んでもない奴らに委ねられたのだ。だから、バットマンのベン・アフレックも途中と最後の場面で登場する。2016年のアメコミ原作ヒーロー映画は、マーベルもDCも単純な「正義VS悪」の構図ではもう物語を作れず、設定の時点で何をどっちにズラすか、という戦略の勝負になっているようですね。
本作もまた、そんな流れの中の作品であり、一言で言うと、DCコミックが誇る悪役キャラたちを寄せ集めて、「荒野の用心棒」の七人というチームを結成させて、戦場に放り込んだら?という物語なんです。ですので、キャラの数の多い分、物語の動き出しが遅いのが難点ですが、新種のミリタリー・アクションだと割り切ってみれば少なくとも、「バットマンVSスーパーマン」よりはずっと楽しくなっていて、人類を滅ぼそうとする最強の敵を倒すため、ルール無用のクレージーな闘いを繰り広げるスーパー・アメコミ・アクションですから。
極悪人たちを集めて、敵を退治しようと発案したのが、米国諜報担当高官のアマンダ・ウォ-ラー。アメリカの治安を守るためなら手段を選ばない冷酷で非情な、サイコパス的な女であり、今では、バットマンをも威圧する鋼鉄の女なのだ。そして、アマンダの忠実なる部下で、米軍最強の軍人のリック・フラッグ隊長。ゴリゴリの愛国者でありエリート軍人のため、考古学者のジューン・ムーンと恋仲になる。フラッグ隊長率いるネイビー・シールズも活躍するが、何せ敵が人間相手じゃないのでダメダメ軍隊になっていた。だが、魔女の弟の化け物退治をする時に、地下水道に潜って爆弾を設置するネイビー・シールズ。
フラッグ隊長の恋人の身体に、強大なパワーを持つ魔女エンチャントレスが憑依して、“夢は人類滅亡”という極悪非道な感性の持ち主になってしまう。この魔女は、ホームレス感が漂うルックスに汚れたパンツ一丁という姿に呆れてしまう。演じているのが、カーラ・デルヴィーニュで可愛いお姉ちゃんです。
そもそもこの映画の舞台は、バットマンの地元であるゴッサム・シティだから、本作では、ジョーカーのキャラが久々に復活する作品でもあり、ジャレッド・レトーが演じる“三代目”ジョーカーの、仕上がり具合が楽しみですよね。
今回は、精神科医のハーリーン・クインゼルを自分好みに染めた挙句、脱獄を手伝ってもらう。その後真剣に交際するも、今回“スーサイド・スクワッド”に強制参加させられた恋人を奪還するために奮闘するというジョーカー。
そして、情に厚いスゴ腕スナイパーのデッド・ショット。一匹オオカミの殺し屋で射撃の腕は世界一だが、バットマンに捕まってベル・レーヴ刑務所にブチ込まれ、別れた妻との間に一人娘がいて、娘の将来をもの凄く心配している。
日本人の福原かれんが扮しているKATANAは、もじどうり刀で勝負の女剣士だけど、歌舞伎マスクに聞くの御紋の特攻服、真っ赤なタスキに暴走族ふうないでたちで、フラッグ隊長や皆のボディ・ガードを務めている。それが結構強いのなんのと、見せ場を作っているのだ。
その他に、ロープがあれば何でも出来る暗殺者のスリップノット、彼はキャプテン・ブーメランの提言に乗ったばかりに悲惨な運命になってしまうとは。そして、炎を操る能力を持ち、全身に彫ったイレズミがパワーの源になっていき、パワーを使うたびにイレズミが消えてゆく、エル・ディアブロ。それに、キラークロックという、怪力な上に俊敏で、全身を覆うウロコ状の皮膚は弾丸を撥ね飛ばし、下水道の中で暮らしている。それに、キャプテン・ブーメランもいるよ。
さて、この物語の敵は、人間に憑依することで数千年も生き続けてきた魔女のエンチェントレス。現在は、フラッグ隊長の恋人のジューン・ムーンに憑依して、弟まで見つけてパワーを授けて強大にして、無数の兵を作り出し人類を滅ぼそうとする。その化け物たちをあっと言う間に死滅させ、そのあまりの強さに軍人たちは陰に隠れてしまうのだ。
しかし、米国諜報担当高官のアマンダ・ウォ-ラーが、敵のエンチェントレスに捕まり、彼女が持っていた魔女の心臓も取られてしまう。それに、地球上の軍事施設が次々と破壊され、世界の終わりも近い。そんなことには無関心な“スーサイド・スクワッド”たちは、事態の裏側を知ってしまい白け切ってしまう。フラッグ隊長が彼らに頼むのだ。悪党どもが世界を救うために戦い始める。
だが、この映画のMVPはダントツでハーレイ・クインを演じた、マーゴット・ロビーでしょう。精神病院の元精神科医というサイコな経歴を持ち、キャンディ・カラーのポップな衣装を纏い、彼女こそはマーベルが嫉妬するほど待ち望んでいた新ヒロインであり、彼女のソロ作品も観てみたいものだ。
2016年劇場鑑賞作品・・・188映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。命令に背いた者、任務に失敗した者には、首に埋め込んだ自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む。
<感想>この映画のタイトル「スーサイド・スクワッド」(自殺行為部隊)は、DCコミックの悪役たち。だから当然DCの正義のヒーローもちゃんと登場する。オープニングは「バットマンVSスーパーマン」のスーパーマンの国葬シーン。正義のヒーロー亡きいま、世界の運命は飛んでもない奴らに委ねられたのだ。だから、バットマンのベン・アフレックも途中と最後の場面で登場する。2016年のアメコミ原作ヒーロー映画は、マーベルもDCも単純な「正義VS悪」の構図ではもう物語を作れず、設定の時点で何をどっちにズラすか、という戦略の勝負になっているようですね。
本作もまた、そんな流れの中の作品であり、一言で言うと、DCコミックが誇る悪役キャラたちを寄せ集めて、「荒野の用心棒」の七人というチームを結成させて、戦場に放り込んだら?という物語なんです。ですので、キャラの数の多い分、物語の動き出しが遅いのが難点ですが、新種のミリタリー・アクションだと割り切ってみれば少なくとも、「バットマンVSスーパーマン」よりはずっと楽しくなっていて、人類を滅ぼそうとする最強の敵を倒すため、ルール無用のクレージーな闘いを繰り広げるスーパー・アメコミ・アクションですから。
極悪人たちを集めて、敵を退治しようと発案したのが、米国諜報担当高官のアマンダ・ウォ-ラー。アメリカの治安を守るためなら手段を選ばない冷酷で非情な、サイコパス的な女であり、今では、バットマンをも威圧する鋼鉄の女なのだ。そして、アマンダの忠実なる部下で、米軍最強の軍人のリック・フラッグ隊長。ゴリゴリの愛国者でありエリート軍人のため、考古学者のジューン・ムーンと恋仲になる。フラッグ隊長率いるネイビー・シールズも活躍するが、何せ敵が人間相手じゃないのでダメダメ軍隊になっていた。だが、魔女の弟の化け物退治をする時に、地下水道に潜って爆弾を設置するネイビー・シールズ。
フラッグ隊長の恋人の身体に、強大なパワーを持つ魔女エンチャントレスが憑依して、“夢は人類滅亡”という極悪非道な感性の持ち主になってしまう。この魔女は、ホームレス感が漂うルックスに汚れたパンツ一丁という姿に呆れてしまう。演じているのが、カーラ・デルヴィーニュで可愛いお姉ちゃんです。
そもそもこの映画の舞台は、バットマンの地元であるゴッサム・シティだから、本作では、ジョーカーのキャラが久々に復活する作品でもあり、ジャレッド・レトーが演じる“三代目”ジョーカーの、仕上がり具合が楽しみですよね。
今回は、精神科医のハーリーン・クインゼルを自分好みに染めた挙句、脱獄を手伝ってもらう。その後真剣に交際するも、今回“スーサイド・スクワッド”に強制参加させられた恋人を奪還するために奮闘するというジョーカー。
そして、情に厚いスゴ腕スナイパーのデッド・ショット。一匹オオカミの殺し屋で射撃の腕は世界一だが、バットマンに捕まってベル・レーヴ刑務所にブチ込まれ、別れた妻との間に一人娘がいて、娘の将来をもの凄く心配している。
日本人の福原かれんが扮しているKATANAは、もじどうり刀で勝負の女剣士だけど、歌舞伎マスクに聞くの御紋の特攻服、真っ赤なタスキに暴走族ふうないでたちで、フラッグ隊長や皆のボディ・ガードを務めている。それが結構強いのなんのと、見せ場を作っているのだ。
その他に、ロープがあれば何でも出来る暗殺者のスリップノット、彼はキャプテン・ブーメランの提言に乗ったばかりに悲惨な運命になってしまうとは。そして、炎を操る能力を持ち、全身に彫ったイレズミがパワーの源になっていき、パワーを使うたびにイレズミが消えてゆく、エル・ディアブロ。それに、キラークロックという、怪力な上に俊敏で、全身を覆うウロコ状の皮膚は弾丸を撥ね飛ばし、下水道の中で暮らしている。それに、キャプテン・ブーメランもいるよ。
さて、この物語の敵は、人間に憑依することで数千年も生き続けてきた魔女のエンチェントレス。現在は、フラッグ隊長の恋人のジューン・ムーンに憑依して、弟まで見つけてパワーを授けて強大にして、無数の兵を作り出し人類を滅ぼそうとする。その化け物たちをあっと言う間に死滅させ、そのあまりの強さに軍人たちは陰に隠れてしまうのだ。
しかし、米国諜報担当高官のアマンダ・ウォ-ラーが、敵のエンチェントレスに捕まり、彼女が持っていた魔女の心臓も取られてしまう。それに、地球上の軍事施設が次々と破壊され、世界の終わりも近い。そんなことには無関心な“スーサイド・スクワッド”たちは、事態の裏側を知ってしまい白け切ってしまう。フラッグ隊長が彼らに頼むのだ。悪党どもが世界を救うために戦い始める。
だが、この映画のMVPはダントツでハーレイ・クインを演じた、マーゴット・ロビーでしょう。精神病院の元精神科医というサイコな経歴を持ち、キャンディ・カラーのポップな衣装を纏い、彼女こそはマーベルが嫉妬するほど待ち望んでいた新ヒロインであり、彼女のソロ作品も観てみたいものだ。
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