パピとママ映画のblog

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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男★★★

2018年11月06日 | アクション映画ーハ行

1980年、テニスの聖地ウィンブルドンの決勝で、5連覇を目指す絶対王者のビヨン・ボルグと、“悪童”と呼ばれたライバル、ジョン・マッケンローが死闘を繰り広げた伝説の一戦を映画化したスポーツ・ドラマ。2人の白熱の戦いの行方を、そこへと至るまでのそれぞれの知られざる葛藤とともに綴る。主演はボルグ役に「ストックホルムでワルツを」のスヴェリル・グドナソン、一方のマッケンロー役には「トランスフォーマー」シリーズのシャイア・ラブーフ。監督は「アルマジロ」のヤヌス・メッツ。

あらすじ:1980年、ウィンブルドン。冷静沈着なプレースタイルで“氷の男”と評された世界ランク1位のビヨン・ボルグだったが、歴史的記録となる5連覇がかかる大会を前に、かつてないプレッシャーを感じていた。大会が進むにつれ、一層ナーバスになっていくボルグは、ついにもっとも信頼するコーチのレナートと婚約者のマリアナに対して感情を爆発させてしまう。一方のマッケンローは審判に悪態をつき、観客からブーイングを浴びるいつも通りの傍若無人ぶりを発揮しながらも、確実に勝ち上がっていく。そしていよいよ、決勝のコートに立つボルグとマッケンローだったが…。

<感想>人生のすべてを一打に叩き込め。今年もテニスの試合にのめり込んでしまった。それは20歳の天才女の子、大坂なおみ選手である。彼女の光り輝く逞しい腕、足、愛くるしい顔、躍動感のあるテニスの試合など、なにをとっても素晴らしくて、ついついTVに噛付き見入ってしまった。これほどまでに私を夢中させるものは、今までに幾つあっただろうか。

本作の映画もそう、今から38年前の1980年、ウィンブルドンの試合でありますが、だいぶ前の試合なので、映画で観てかなり興奮しましたね。そういえば、テニスの映画で、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」と言う、女子テニス世界チャンピオンのビリー・ジーン・キングと、男子の元世界チャンピオン、ボビー・リッグスによる男女対抗試合の作品もありました。

テレビで観る、昨今のテニスの試合では、カメラの切り替えの見事さに驚くのである。本作での、伝説的な名対決を映画化するにあたり、当然のごとく、監督は中盤より劇的に演出する自信があったのだろう。

スロー、真上からの撮影、ネットをなめた選手のアップなど、考え得る限りのショットが満載であります。特徴的なのは、不安定な手持ちや、ステディカムの浮遊感を使った、ボルグトマッケンローの表情を捉える寄りの切り返しなど。映像面でもお二人さんの顔と、表情のドラマにしており、編集の仕方も上手い。

ボルグを主体にしたこの映画で、マッケンローの有名な悪童ぶりは評判のままなんですね。氷の男ボルグのウッドラケットが、繰り出す力強いストローク、冷静沈着な試合運びを目の当たりにして、感動した記憶とは反対に、彼も少年時代に悪童だったことが興味を引きますね。

プレースタイルが完成したのは、デビスカップの監督だったコーチの、スカルスガルドの存在感ときたら、健闘よろしきを得ての結果だったのであります。両者ウェアには、お馴染みのブランド・ロゴがないのは、間抜けな感じがするでもないが、約20分にわたり、ほぼ無言の打ち合いを見せる、終盤の試合のシーンはさすがだった。ですが、勝っても歓びよりも安堵の色を濃く滲ませる演出効果が、音楽の使い方にしても、中々の上できであった。

だからなんだろうと思うが、後半の決勝戦の臨場感は、スポーツ映画の中でも一番だと思いたい。コートの外で顔を合わせた2人の距離感が生々しい。

エンドロールにて、翌年マッケンローが、ウィンブルドンで優勝したというから、負けず嫌いのマッケンロー、さすがであります。

 

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