パピとママ映画のblog

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ファインディング・ドリー ★★★・5

2016年07月18日 | アクション映画ーハ行
2003年の大ヒット・ピクサー・アニメ「ファインディング・ニモ」の続編。ニモの親友で忘れんぼうのナンヨウハギ“ドリー”が唯一忘れなかった家族の思い出を頼りに、仲間たちとともに両親を探す大冒険を繰り広げるさま描く。ドリーの声は前作に引き続きエレン・デジェネレスが務める。監督も引き続きアンドリュー・スタントン。
あらすじ:カクレクマノミのニモは故郷のグレート・バリア・リーフで、心配性の父マーリンと、大親友のドリーと楽しい毎日を送っていた。そんなある日、何でもすぐに忘れてしまうドリーが、ひょんなことから幼い頃の記憶を取り戻す。それは離ればなれになってしまった家族との思い出。すぐに会いに行かなきゃと、いても立てもいられないドリー。わずかな手がかりを頼りにカリフォルニアの海へと旅立つ。そんなドリーを放っておけず、ニモとマーリンも一緒にカリフォルニアを目指すが…。

<感想>最初に同時上映の「ひな鳥の冒険」ピクサー・アニメーション映画でアニメーターを務めてきたアラン・バリラーロの初監督作。生まれて初めて自分の巣を出て海岸線にやってきたひな鳥。砂の下に埋まっている貝、食物を取ろうとするけれど、ちょっとでも油断すると恐ろしい波が被ってくるのだ。一度は諦めかけたひな鳥だが、勇気をだしてもう一度エサ取りにチャレンジする。

初めは、母鳥についてエサを口を開けて食べさせてと、だが、母鳥は自分でエサを取ることを覚えなさいと。仕方なく自分で波打ち際までいくも、貝を見つけて食べようとすると波が来て海水の中へ巻き込まれてしまう。だから、怖くて中々自分でエサを取りにいけない弱虫な小鳥。その内、ヤドカリの親子が砂浜へやってきて、波がくると小さいヤドカリが上手に砂を掘りその中へ隠れて波を乗り切ってしまう。それを見て覚えたひな鳥も、波が来ると怖くないとばかりに羽が濡れても穴を掘って体を隠して、波をやり過ごすことができた。という、心温まる微笑ましいお話しでした。

さて、宝石のような美しい海底の世界を舞台に、カクレクマノミの親子の木絆を感動的に描いた「ファインディング・ニモ」の1年後を描いています。早速1作目をおさらいしたので、すんなりと映画の中へ入っていくことができました。ニモとマーリンの友達で忘れんぼうのナンヨウハギ、ドリーが主人公です。何でもかんでも直ぐに忘れちゃうドリーだけど、たった一つだけは忘れていなかったことが、それは幼いころに離れ離れになってしまった家族の記憶なんですね。あの日は何があったの?、パパとママはどこにいるの?、そんなドリーを助けるニモ。でもドリーの家族が見つかったら2匹は別れることになるの?・・・前作よりもスケールアップしたドリーとキャラクターたちの感動の大冒険なんですから。

今やドリーはニモ親子にとっては家族なんですが、グレートバリア・リーフのサンゴ礁で暮らしているのですが、ある日ニモの学校の遠足に一緒に出掛けたドリーは、数千匹のエイがいっせいに海を渡る「アカエイの大移動」を見学中に、大群に近づきすぎて激流に飲み込まれてしまう。その瞬間に、何でもカンでも忘れてしまうドリーの頭の中に鮮烈な記憶が蘇るのです。以前にも同じようなことがあり、その時は自分の家族が一緒だったことを。しかし、自分の家が何処にあるのか分からない。唯一の手掛かりは「カリフォルニアの宝石」という言葉だけだった。

それから、離れ離れになった家族を探さなくちゃと大海原へ冒険の旅に出るドリーなんですが、彼女を一人で行かせるわけにはと、ニモとマーリン親子も同行することになります。旅の途中で少しづつ記憶を取り戻しつつ、両親の名前がチャーリーとジェニーであることを思い出します。
やがて海流に乗ってカリフォルニアの海にたどり着いたものの、今度はドリーが人間に捕まってしまう。彼女が連れていかれたのは、海洋生物研究所。そこでは、海の生き物を保護しつつ、教育目的の展示もするが近代的な施設なのだ。
そして、それこそ「カリフォルニアの宝石」と呼ばれている場所だったのですね。ここにドリーの出生の秘密があるの?・・・。
水槽に入れられたドリーの前に現れたのは、タコのハンク。ドリーに付けられた黄色のタグが欲しいハンクは、彼女に手を貸してくれる。

ドリーの方は、そこにいる様々な生き物たちの助けを借りて両親を探すのだが、一番はタコのハンクで、両親のいるという大水槽へと向かう途中では、シロイルカのバイレーに、そしてジンベイザメのデスティニーたちの助けで排水溝へと入るも、忘れっぽいので右往左往するドリー。

タコのハンクには、何でもそこにある物と疑似体する体に驚くし、水が無くても器用にどんどん進んでいくし、ドリーもタコのおかげで両親の近くまで来ることができる。

大水槽の中で生まれたドリー、覚えのある貝殻、そして探しあてた家族の家。だが、そこにはもう、両親はいなかった。

ドリーの回想部分でまだ幼いころのドリーが可愛いったらない。両親は物忘れはしないようだ。
一方、ドリーを助けるために、ニモ親子は研究所の中へ入りたい。そこで海鳥のベッキーの助けで、研究所の中へ入るも、これはと思うほどの展開にびっくり仰天すること間違いありませんから。

つまり、2匹が生きているのが不思議なくらいといっていいほどの、アクション映像でした。そして、タコとドリーもまた、トラックで連れ去られてしまい、それがラッコが道路を封鎖してトラックを立ち往生させるんですから。
それに、トラックを運転するタコのハンクにもびっくり仰天して、運よく海の中へと帰ることができて、サッチモの歌が流れてきて、それがまた痺れるくらい上手くて、最後はハッピーエンドの終わり方でした。

帰らないで、最後までご覧ください。1作目の歯医者の水槽にいた仲間たちが、カリフォルニアまでビニール袋でやって来ていたのですから、それで、海洋生物研究所の船に捕えられてしまうんですね。まだまだ、続きを作るつもりなんですね。
吹き替え版なので、出演:マーリンに木梨憲武、ドリーには室井滋、ニモは宮谷恵多、それに海洋生物研究所のアナウンサーには八代亜紀さんが、とっても雰囲気たっぷりで上手でした。
ニモやドリーなどお魚さんたちの質感というか、昔と違ってとても鮮明で美しくて、それに海水の描写も、ものすごく変化に富んでおり「 天然のサンゴ礁」、「水族館」、「下水道」など、海水の透明感の違いも実に細かく描写して良かった。

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