パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

パリの家族たち★★★

2019年06月17日 | アクション映画ーハ行

「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」のマリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール監督が、パリで働く母親たちに焦点を当て、仕事と家庭の狭間で葛藤しながらも、家族との関わりを通して幸せを見出していく姿を描いた群像ドラマ。主演は「最強のふたり」のオドレイ・フルーロ、共演にクロチルド・クロ、オリヴィア・コート、カルメン・マウラ。

あらすじ:母の日を目前に控えたフランスのパリ。女性大統領アンヌは、職務と初めての母親業の狭間で不安に揺れていた。2人の子どもを持つシングルマザーのダフネ。ジャーナリストの彼女は、仕事を優先するあまり、思春期の子どもたちとの間の溝は深まるばかり。ダフネの妹で大学教授のナタリーが独身を謳歌する一方、長女で小児科医のイザベルは幼少期の母との関係にトラウマを抱えながらも、認知症が進む母の介護のことで頭を悩ませているのだったが。

<感想>母の日をテーマに、母について深く切り込んでいます。女性大統領、ジャーナリスト、舞台女優、花屋、ベビーシッター、大学教授、小児科医…パリで働く女たちとその家族の“幸せ”と“自分”探しの物語。監督・脚本のマリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール。「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」と今作しか観ていないが、日常、あるいはそのすぐ近くに題材を見つけて、群像劇にするのが得意のようですね。

パリの生きのいい女性たちを一皮めくり、子供を持つ女性にも、持たない女性にも、自分が命を授かった母親の存在を通して、個々の女性たちの幸せを見つけさせるのだから。ですが、人はみな母親から生まれ、母親の影響を受ける。存在しても、しなくても母の存在は大きいということを実感してしまう。

母親になった女性大統領は言う、「4年後、国民は母親を選ぶでしょう」と。大統領執務室の隣の部屋に赤ん坊を寝かせて、ミルクやおむつ替えなどは、執事のような老人がしていた。ベビーシッターを雇えばいいのにと思いましたね。

そしてまた、舞台女優アリアンが若い男性とタップダンスを繰り広げる場面は、見応えがありました。かなり練習をしたのでしょうね。

家族というよりも、母親たちの群像劇になっていた。日本よりは女性が子供を産んでも、生きやすいとされているフランスでも、母親になる選択と向き合う個人的・社会的試練は同じだと思う。登場人物の多さは、そのまま生き方や選択技の多様性を意味しており、ややサンプルケースのカタログっぽく見えなくもないが、カタログを作ること自体には意味があるようだ。

花屋の娘は、恋人の子供を妊娠しているのに、彼にそのことを言えないのだ。とうとう、コウノトリの着ぐるみを着て、赤ん坊の人形を加えて恋人の前に現れるのだ。

女性賛歌は何の解決にもならない。子どもを持つことがリスクよりも可能性でありますように、またそれと同じぐらい子供を持たない意志や、権利も尊重されますように。

「パリ 嘘つきな恋」とは対照的に、同じフランス映画でも日々奮闘する女性たちを描いた群像劇になっていました。働く女性が、仕事と家族と恋愛の間で葛藤して、自分なりの生き方を見つける姿を描いている。それと、女性が母親業と仕事のどちらかの選択を、迫られなくてすむようにとのメッセージには共感しました。

物語を通して伝わって来るメッセージは尊いと思うのですが、それが作者の頭の中に先にあり、映像や登場人物や物語が、メッセージに従っているように見えるのだ。それでは、代理店が作るCMと変わらないのではないか。

ですが、女は強し、母親はもっと強しという感想に行き当たると思う。だからこそ揺れ動く女性たちの日々の苦労が、画面から滲み出てくるのだ。女4姉妹が集まり、母親の世話をするのは誰が?・・・という問題に、みな仕事や自分の家族がいて、母親の世話が出来ないし、結局は老人ホームへ入れてしまうのだ。自分の年老いた母親の姿を見れば、なおさらのこと、そんなことが伺い知れる。

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パリ、嘘つきな恋★★★

2019年06月17日 | アクション映画ーハ行

人気コメディアンのフランク・デュボスクが主演に加えて初監督も務め、本国フランスで大ヒットした大人のラブコメディ。ふとしたイタズラ心から車椅子のフリをした中年プレイボーイが、本物の車椅子の女性と出会い、引っ込みのつかないまま本気の恋に落ちていく様を描く。共演は「グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-」のアレクサンドラ・ラミー。

<感想>トンデモナイ嘘から最高の恋が始まる!? 軽薄なモテ男が、美女の気を引くため“車いす”のフリ! この恋の行方は!?“笑い”“感動”、そして“大切な何か”を持って帰れるラブストーリー!本作は、プレイボーイの主人公が思わぬウソをついたことから始まる恋の行方を描く。フランスの人気コメディアン、フランク・デュボスクが脚本・主演のほか監督デビューも果たしている。車椅子生活ながらも行動力とユーモア、優しさにあふれた魅力的な女性・フロランスを「グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子」のアレクサンドラ・ラミーが演じて魅力的ですから。

このご時世、50歳を目前にして、若い女性の胸の谷間にときめきを感じ、車いす女性のヒロインと恋に落ちる嘘つき男に、共感を寄せてもよいのかどうかと悩む。でも、日本では許されなくても、愛について延々と語り合うことが出来るフランスなら可能かもですね。

あらすじ:亡き母が遺した車椅子に座っていた主人公ジョスラン(デュボスク)が、隣に越してきた美しい女性ジュリーと遭遇するシーンから始まる。ジョスランは、自身を車椅子利用者だと思い込み助けを申し出るジュリーの気をひくため、その勘違いを利用し思わず「よろしく」と答えてしまう。

そんな彼の計画も知らずに、ジュリーは姉のフロランス(ラミー)をジョスランに紹介。フロランスは以前事故に遭い車椅子生活を送っているが、バイオリニストとして世界を飛び回る傍ら、車椅子テニスプレーヤーとしても活躍していた。ヴァイオリニストであるフロランスの公演に追いかけてゆくジョスラン。素晴らしいソロの演奏に、会場はわれんばかりの拍手に驚くジョスラン。フロランスとデートを重ねるにつれ、彼女にどんどん惹かれていくジョスラン。本当のことを伝えようとするも、なかなか勇気のでないジョスランの不器用な姿が滑稽ですから。

イケメンで裕福だが、恋を“遊び”としか考えていない男が、美女の気を引くために「車いす生活」のふりをしたことから、驚きの“恋のから騒ぎ”が始まります。“ウソ”が彩る人生初の“本気の恋”、果たしてうまくいくのかしら。

相手に良く思われたくてウソをついてしまった経験は、誰にでもあるはず。だけどこれほどの「大ウソ」は、さすがにない! 真実を明かせないまま、ジョスランは、フロランスを本気で好きになってしまい……さあどうする?

ですが、会社のジョスランの秘書をしている彼女も社長に恋をしている。そのことに気づかないジョスランは、フロランスをデートに誘うことで頭の中が一杯なのだ。もう少し、近くの彼女の存在にも気づいて欲しいですね。

[まさかのウソ!]美女の気を引くため、「車いす」のフリをしてしまったのに、「本当は車いす生活じゃない」健常者だとバレたら、この恋は終わなの。焦ったジョスランは、秘書や友人を巻き込んで“車いす生活”を続行するが、突然の会社訪問や国外デートなどハプニングが続出です。 

スマートな大人だったジョスランが、人生初の“本気の恋”に四苦八苦する姿に、爆笑させられつつも共感するところもある。実は、彼女にも「人には言えない」“秘密”があるんですね。 恋の相手に「言えないウソ」があるのは、ジョスランだけではなかった? 人前では明るく振る舞うが、過去の失恋を引きずっており、時折物憂げな表情を見せるフロランス。彼女の“本当の気持ち”は一体どこに? ジョスランが彼女の“真実”を知ったとき、サプライズが巻き起こる!

驚いたのは、ジョスランがフロランスを自宅に招いてディナーをするシーン。母親のマンションじゃなく、自分の大邸宅に彼女を招くのですが、食事を楽しんでいた最中、ジョスランは唐突に「泳げる?」と質問し、浮き具のポールをフロランスに渡す。その瞬間、テーブルがゆっくり沈み始め、2人は車いすのままプールに沈んでいく。水中に浮いた2人が重力から解放され、美しく円形に広がるフロランスの、真っ赤なドレスが印象的な、ロマンティックな場面になっているのが素敵です。

ジョスランを演じ、脚本・監督も手がけたデュボスクは「2人はどんな風に初めて愛を交わすだろうか、と思ったそうです。プールでは、ディナーの終わりに地面が下がっていき、2人は浮き上がる。車いすが水底に沈んでしまえば、2人はあらゆる制約から自由になる」と語っている。

「恋は遊び」だった主人公の“成長”が胸を打ちます。 独善的だったジョスランが、真の恋に出合うことで「弱さ」や「痛み」を知り、思いやりの心に目覚めていく――。主人公の内面の成長が丁寧に描かれる部分も、本作の特長だ。包み込むようなフロランスの“慈愛”も心を温めてくれ、年齢に関係なく、“恋の素晴らしさ”をひしひしと感じられる。

それと、秀逸な《テーマ》:ありのままを見せる難しさ…… “恋の壁”を斬新に描写 している。どんな人でも、恋をする気持ちは同じ。それでも、“真実の自分”を見せることには葛藤や苦悩がつきもの。徐々に距離が近づく2人だが、ジョスランは自分の中にある差別や偏見と愛情の狭間で葛藤し、実はフロランスにもある“隠し事”が……。大人になればなるほど自分を繕い、憶病になってしまう「恋のリアル」を、繊細に見つめた本作。見る者の心に寄り添うような、自然と共感できる“温度感”が心地よい。

本作では、「明るく楽しい」だけでは終わらない“深み”をも備えている。健常者と障がい者の間に横わたる「気持ちの壁」といったシリアスな部分を、ラブストーリー仕立てで追求。声高に主張するのではなく、観客の心にしっとりと“残る”良質な作品に仕上げていた。

罪悪感から少し困惑した表情のジョスランとは対照的に、彼をもっと知ろうと笑顔を向けるフロランスの姿が印象的に仕上がっていました。「うっとりできて、笑いもあって、お洒落で、最後は感動できて、驚きも詰まったラブストーリーが見たい」……そんな欲張りなあなたに、ぴったりな映画。劇場で、恋とウソが織りなす至福の時間を楽しんで下さい。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・88  アクション・アドベンチャーランキング

 

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