風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

ト長調かハ長調か悩める調律

2013-09-06 | 質問に答えて

 パンフルートについてよく質問されるのが「基本調がどうしてト長調なのですかどうしてハ長調ではないのです

 か?」ということです。

   

ト長調に調律してあるアルトパンフルート(メダケ)パンフルート工房軒先にあるブドウ棚にスズメバチが来ます。

 そうなんです。パンフルートは基本調がGでファが#に調律されています。

パンフルート工房から出荷される楽器も特に指定がなければG調でお手もとに届けます。

パンフルートは骨笛とならび人類最古の楽器と言われていますが、文明が発祥したギリシャ時代の音階はファが#の

現在で言うト長調が音階の中心であったそうであります。

それがルーマニアにも伝わり現在まで脈々と伝承されてきたものと推測しております。

歴史的な経緯はともかく現代の私たちはバッハの時代から受け継がれた西洋音階にのっとって音楽を表現している

わけですからハ長調中心で考えて行きます。

そこで「どうしてパンフルートはハ長調に調律していないのか?」という素朴な疑問が生じるわけです。

要は現代のパンフルートを使う本人が使い勝手のよい調を中心にして#系♭系の曲に対応して行けばよいことなので

す。パンフルートは蜜蝋を継ぎ足したり欠き取ったりして自分で音程を作って行くものなのですから。

当工房製作のパンフルートは各管1音以上の蜜蝋が詰まっていますのでファを半音低くすることは容易にできます。 

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。nakamura@an-pan.org


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