風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

基礎練習:低音をしっかり出そう

2016-06-21 | パンフルートレッスン

みなさんお持ちのパンフルートの低音部、特に最低音管の音は良く鳴ってくれるでしょうか。

   

 

 広島パンフルート愛好会では11月6日開催される第5回パンフルート発表会「中村純先生を囲むパンフルートの

つどい」に向け合奏曲を練習中です。

曲は「パンの夢」でコントラバス・テノール・アルトの音域の違う楽器を使い、3オクターブの音の世界を表現しよ

うと奮闘中です。

私はテノール(最低音4C)より1オクターブ低いコントラバスパンフルート(最低音3Cより17管)で合奏に参

加しています。

低音管はテノール4Cが円18㎜に対しコントラバス3Cは円26㎜と太く向かい側エッジの壁に空気の塊(ビーム)

をぶつけて音を立ち上げて行こうとするイメージを持っている方にとっては、とても届く距離ではありません。

また通常の両唇をしっかり締めてはっきりとした音を出すタンギングを行なう方にとっては空気の塊が音を立ち上げ

る作用(管内の空気に圧力高める)を起こす前に分散してしまいまったく刃がたちません。

低音をうまく立ち上げる場合「パンフルートの音の立ち上げ=タンギング操作」という固定概念は捨て、いかに早く

管内圧力を高めて行くか、そのためのビームの空気の流れを意識的に作り出して行く操作が必要となります。

この「管内圧力を高める」という概念は中音域・高音域にも通じる部分がありますので、音が出にくい低音でしっか

り訓練して豊かな音を身につけましょう。

   

 

風の音パンフルート製作工房では柔らかく温かい音の温暖地方の素材を使って楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。