パンフルートの低音をしっかりとした音で立ち上げるには発想の転換が必要です。
低音をうまく吹くには「唇を締めてタンギングで形のはっきりした空気の塊を送り出してエッジにぶつける」と
いった今までの概念は通用しません。
全て逆で1・唇は緩め、2・強いタンギングは厳禁、3・空気の形にはこだわらず、4・空気送り込みの目的は早く
管内に送り込み圧力を上げること、となります。
これはパンフルートの音の立ち上がりの根源の部分であり、初めてパンフルートに接した方にいきなりタンギングを
指導して音が立ち上がらなくて、その方はパンフルートをあきらめたということがよくあります。
音の立ち上がりの大元は空気の速度のある塊が管底まで達し歌口まで上がって来て 、それをさらに次の空気の塊が
押さえつけ管内の圧力を高める連続した動きににあります。
強いタンギングの空気の塊はどちらかと言うと一発勝負型で、必ず音の良く出るピンポイントに届けなくては弾けて
しまい持続性はありません。
みなさんが万能と思われているタンギングも諸刃の剣であることを認識してください。
風の音パンフルート製作工房では温暖な気候で育った温かい音の素材で楽器作りを行なっております。
購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。