前回は指腹をのどにあて筋肉の動きを探りましたが、一見首表面に見えるこの動きも実は舌の根本の筋肉
を動かすことで喉元に現れているのです。
筋肉の力配分の最終目標は唇と頬に集中させ、あとの筋肉はリラックスさせることです。
ペーター・リッツイさんの教則本に「唇と頬の筋肉だけを使い、目の周囲や首に力が入らないようにしましょう。」
とあり、首に力が入るのは実験等で理解できたのですが、「目の周囲」に力が入る状況はイメージできませんでした。
この記事を読み進めて行くと首筋をひきつらせたり顔の目の周囲の筋肉まで動かしたりする力が、「舌の根元の筋肉
にあるのではないか」ということが読み取れます。
前回のように指腹をのどに当て舌の根元を硬直させたり舌を引っ張ったりしてみると確かに首筋や顔全体の筋が動き
ます。
タンギングで空気を切って圧力をかけるときなどは確かに舌全体を動かしていますが、この時必要以上引っ張ってオー
バーアクションになるとのどに力が入り気道を塞ぐことになるようです。
私はいままで「伸びやかな音を出してください」と抽象的な指導をして来ましたが、具体的に「気道を開放してより
スムースな空気の流れを作り出してください。」というような指導に改めたいと思います。
風の音パンフルート製作工房では温暖地方特有の温かくほのぼのとした音材をつかった楽器作りを行なっております。
工房・広島市安芸区上瀬野町205、お問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。