パンフルートで半音に習熟するには、ほとんど半音の調に挑戦してみるのも一つの手です。
パンフルートでは全ての管で半音下げることができます。(1オクターブ内で2つの音が重複します)
楽器の歌口を塞ぐ形のパンフルート半音位置の音は、空気の対流形態が変わるため少しこもり気味の曖昧な音と
なります。
全音位置のシャープで突き抜けるような明るい音とは対称的に暗くぼんやりした音となります。
パンフルート教授は「半音位置とさとられないように同じ音を出しなさい」と言われますが、対流の変化がある以上
同じ音質にするのは物理的に無理なようです。
とりあえず我々は両者の違いを認めて、その違い方を楽しんで行く方向で練習をすすめましょう。
半音を知るためには思い切ってほとんど半音の調♭5つの変二長調の楽譜を見つけトライしてみてはいかがでしょう。
この調ではト長調に調律してあるパンフルートを使用した場合、ドだけが全音位置であとはすべて半音位置で吹き進
みます。
この調まで来ると中途半端に全音と半音間を行ったり来たりすることなく、心いくまで半音の世界を楽しめます。
物憂いげなけだるさに満ちた音が出てくるようになれば半音の魅力のとりこになること請け合いです。
風の音パンフルート製作工房では優しい音で聞く人を包み込む広島産竹を使って楽器作りを行なっております。
購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。