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風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

内穴ズレの補修

2014-02-21 | 木のパンフルート

木のパンフルート製作では穴あけが最も重要な作業となります。

   

   山桜の木のパンフルート(アルトパンフルート)      細長い竹ベラを作って木工パテを塗込みます。

 木のパンフルート製作で丸棒に穴をあける時は、穴の曲がりを最小限に抑えるため両端から穴をあけ進めそれぞれ

中央を少しすぎたところで止めます。

片方からあけ進め最後まで貫通させることは不可能です。

パンフルート低音部分の長さに届くドリルはありませんし、穴が長くなるほど先の曲がり具合は増幅され容易に管の

カベを突き破ってしまうからです。

   

 パンフルート工房近くのメダケの竹林。この細長い竹一節が集まりパンフルートとなります。

木管の中央部では両側からあけ進められたドリルの先が1㎝ぐらい交差した形で止まっています。

両方の先がピタリと合うのはまれで99%は段差ができます。

管の内径より小さめの丸棒を差し入れて中央部の段差をさぐります。

段の一番深いところを見つけては専用竹ベラの先に木工パテをのせて段差をなくすよう塗込んでいきます。

3日以上乾かして丸棒の先にサンドペーパーを巻き付けた道具で丹念に削りならして行きます。

これを何度か繰り返して段差のない内径かべを作り出して行きます。

モロにパンフルートの音に影響しますので妥協は許されません。

当パンフルート工房ではパンフルートの製作・販売をおこなっています。

お問い合わせは080−5235−7664または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>までどうぞ。

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失敗で覚える穴あけ加工

2014-02-19 | 木のパンフルート

木のパンフルート製作ではあなあけ加工が一番難しく、今まで数多くの失敗経験をいたしました。

   

真上から見た穴あけ装置。ボール盤本体のヘッド部分は不要なので取り外しました。大きめ径の丸棒に穴あけします。

 木のパンフルートを作るには木材を必要な長さの寸法に切り、仕上がり外径よりすこし太めの径の丸棒を作ります。

その後ボール盤2台を合体させた専用穴あけ装置で真直に穴をあけ進めていきます。

   

                パンフルート工房裏山の孟宗竹林と雑木林。

太めに外径をとってある丸棒とは言えいきなり仕上がり寸法の内径ドリルで穴を開け進めると100%割れてしまい

ますのでドリルの径を小さくして下穴を貫通させます。

ドリル径が小さくなるほど曲がって進む確率は高くなりますが中穴・仕上げ穴と広げて行く段階で貫通部分が直に

なるよう修正していきます。

とは言え木の繊維のねばり気のあるものはほぼ100%、杉・檜などの素直な木目のものでも90%は中央部分に

段差が出来ます。

当パンフルート工房はパンフルート製作・販売をしています。

お問い合わせは080-5235-7664または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>までどうぞ。

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木のパンフルートの魅力

2014-02-17 | 木のパンフルート

 当パンフルート工房では竹と木を素材にパンフルート作りを行なっております。

   

ガイド付きのドリルを固定してあるので長いストロークの穴あけができます。暖かい感触の山桜の木のパンフルート。

 当パンフルート工房の回りは自然がいっぱいでパンフルート作りに欠かせない細長い竹が数種ほぼ無尽蔵に採取でき

ます。

素材の竹が地元になく購入せざるを得ない地方の方から見れば「恵まれている条件なのになぜ木でもパンフルート作り

を?」と不思議に思われることでしょう。

   

パンフルート工房の今朝は山に雪が積もっていました。標高差ににより雪のラインがついています。

穴あけの苦労をしてまで木のパンフルートを作る要因は「木の持つ暖かさ」にあります。

外観に見る「色合い」「木肌」「触感」が暖かく優しいのです。

音を感じても「柔らかく」「優しく」「暖かい」のです。

竹のパンフルートのハキハキと切れのよい音で迫ってくるのに対し、木のパンフルートは輪郭はぼんやりとしています

が暖かくこの身を包んでくるような音で満ちあふれます。

現在のパンフルート工房ではこの竹と木の両極の音を創り出すことでパンフルートの「音の道」を探求しています。

パンフルート製作・販売をしています。お問い合わせは080-5235-7664またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

歌口改造・割れの修理・蜜蝋販売・教室なども行なっております。お申し込みください。

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最大の難関「穴あけ」

2014-02-15 | 木のパンフルート

木のパンフルート製作の最大の難関は「穴あけ」作業です。

   

 ボール盤での穴あけ作業は緊張の連続です。      パンフルート低音管になるほど失敗率は高くなります。

木のパンフルートを製作するには「穴あけ」作業が不可欠です。

穴あけ作業はボール盤と木工ドリルを使って行ないますが、木目の縦方向に向かって穴を掘り進めるためなかなか

真っ直ぐに進んでくれません。

   

       パンフルート工房里山の椿の花。            パンフルート工房入り口の山茶花の花。

とにかく木材がパンフルートとして成立するには廃棄物の山ができようとも穴をあけ続けるしかありません。

木工ドリルで数種の木材に穴をあけてみて、穴あけ後の肌にバリがたくさんできるような粘り気のある材質のものは

とにかく曲がります。

トライした管の半分は管の肉厚部分を越えて外壁から顔を出します。

今まで材料取りをしてきた時間も手間も一瞬で水の泡となりますが、失敗を見越して穴を開け続けるしかないのです。

パンフルート製作・販売をしています。(最新作6万円より・旧作4万円より)

お問い合わせは080-5235-7664または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>までどうぞ。

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角材を円柱に加工

2014-02-13 | 木のパンフルート

木のパンフルート製作の次の段階は角材を円柱に加工します。

   

 木工旋盤で角材の角を削り取り丸くします。         何となくパンフルート管の姿が見えて来ました。

木のパンフルート素材の特徴は何と言っても穴のない棒状であることであります。

角材を管にする加工はまず外径を円にする加工を行なわなくてはなりません。

   

ボール盤のチャックには3つの爪があり丸棒をホールドします。 パンフルート工房は今朝から雪で積もりそうです。

ボール盤で穴をあけるためにはチャックで材料を固定しなければなりませんが、角材では掴みようがないのです。

削った肌は粗くともまず円にしてチャックで掴める状態にしなくてはなりません。

木のパンフルート作りは組み立てまでにたくさんの下ごしらえ工程があります。

パンフルート製作・販売をしています。(最新作6万円より。旧作については相談に応じます。)

お問い合わせは080-5235-7664または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>までどうぞ。

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