木のパンフルート作りでは穴あけ作業が一番難しい工程になりますが、肥え松材は特に難しくなります。
管の先端に針金を巻いて締め付けてからドリルで穴あけをします。 難関を突破して生き残った管のパンフルート。
今回のパンフルート製作の素材である「肥え松」はヤニ成分を含んでいるため常に油分で湿った状態にあります。
他の木とくらべ縦方向に剥がれやすいのです。
穴あけ前の材料は外径に余裕をもって大きめな寸法にしてあるにもかかわらず、ドリルでの穴あけ時には圧力に耐え
きれず割れてしまいます。
パンフルート工房のある地区では南向き斜面にある梅の木に花が咲き始めました。春近しですね。
せっかく苦労して集めてきた素材が一瞬で廃棄物となってしまいます。
これを防止するため円筒の端に針金を巻き付け締め付けた後穴あけ作業に入ることとしました。
パンフルート管大小を問わず全ての管に養生をした後、木工ドリルで穴をあけ進めます。
すごく手間がかかりますが、これも貴重な材料を少しの無駄もなく使ってあげる心遣いであります。
パンフルート製作・販売をしています。お問い合わせは080-5235-7664またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。
調律道具販売・管の割れ修理・教室なども行なっています。お申し込みください。