木のパンフルート製作では穴あけが最も重要な作業となります。
山桜の木のパンフルート(アルトパンフルート) 細長い竹ベラを作って木工パテを塗込みます。
木のパンフルート製作で丸棒に穴をあける時は、穴の曲がりを最小限に抑えるため両端から穴をあけ進めそれぞれ
中央を少しすぎたところで止めます。
片方からあけ進め最後まで貫通させることは不可能です。
パンフルート低音部分の長さに届くドリルはありませんし、穴が長くなるほど先の曲がり具合は増幅され容易に管の
カベを突き破ってしまうからです。
パンフルート工房近くのメダケの竹林。この細長い竹一節が集まりパンフルートとなります。
木管の中央部では両側からあけ進められたドリルの先が1㎝ぐらい交差した形で止まっています。
両方の先がピタリと合うのはまれで99%は段差ができます。
管の内径より小さめの丸棒を差し入れて中央部の段差をさぐります。
段の一番深いところを見つけては専用竹ベラの先に木工パテをのせて段差をなくすよう塗込んでいきます。
3日以上乾かして丸棒の先にサンドペーパーを巻き付けた道具で丹念に削りならして行きます。
これを何度か繰り返して段差のない内径かべを作り出して行きます。
モロにパンフルートの音に影響しますので妥協は許されません。
当パンフルート工房ではパンフルートの製作・販売をおこなっています。
お問い合わせは080−5235−7664または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>までどうぞ。
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