随分慣れ親しんできた山口の<ちまきや>が、近く閉店する。
今月は9日に山口に行き、<ちまきや>での最後の買い物を済ませたのだったが、近日中に、Y 薬局に行かねばならない用事ができ、急遽22日に再び出かけた。
ついでに、<ちまきや>にも、もう一度寄ってこよう、と考えながら……。
今月末の閉店はかなり以前に決まっており、<ちまきや>の入り口には、「あと10日」と、カウントダウンの表示がなされていた。(写真)
10月から、同じ場所に<井筒屋>が開店されることに決まっている。
しかし、<ちまきや>を名のる店に入るのは、この日がいよいよ最後と思い、喫茶店に憩うことにした。
地下の食品売り場はすでに店じまいされていて、行きつけの喫茶室には行けなかった。折々、利用していたお店だったのだが……。
そこで、3階にある、こちらもよく利用するレストラン「トリコロール」で、友人とコーヒーを飲んだ。
実は前日、明日は山口へ行って来ると電話で友人に話したところ、車に同乗させてもらうことになったのだった。まずは、この日の一番の目的である、漢方を扱うY 薬局に立ち寄ってもらった。
今、体調のコントロールに悩んでいる私は、その前々日、10年前から利用しているY 薬局に電話し、薬の処方を依頼した。
さすがに店主は聞き上手で、病む者の心に寄り添ってくださる。
私の訴えをじっくり聞いた後、漢方の考え方によると、私の体調不良(様々な身体的異常と精神の不安定状態)は、<腎や肝が枯れている>ことによるのだと説明してくださった。
まさに、心身ともに枯死寸前!
相談の結果、しばらく漢方薬にすがってみようと考えるようになり、早速、薬を送り届けてもらった。その代金の支払いと、さらに確認したいこともあって、22日に出かけたのだった。
漢方薬の薬効は、すぐには現れないだろう。だが、わずかながら、体調の恢復がはかれそうな気がしている。
ここ数日、涼しさも増してきた。
<枯れた>腎や肝も、蘇ってくれるかもしれない。
山口往復の道すがら、目にする風景にも、秋の気配が感じられた。田圃の稲が黄色く色づき、収穫のときを迎えようとしていた。
半世紀、なじんできた一つの店が消え、自然の風景も夏から秋へと移行しようとしている。考えて見ると、この世に移ろはないものは何一つない。それが当然の摂理なのであろう。
体調の異変だって、年齢相応の、ごくごく当たり前のことかもしれない。
初老の域に達しながら、老いを受け入れようという心構えが、まだ私にはない。その足掻きが、調子を狂わせる最大の原因かもしれない?
友人と話しているときなど、多分、私の中の異常は、影を潜めているに違いなく、その起伏の変化も私を悩ませるのだ……。
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