ぶらぶら人生

心の呟き

再び水仙公園へ

2013-02-17 | 散歩道
 急に思い立って、散歩に出かけた。
 風がなく、暖かい散歩日和であった。

 杖を頼って、勾配の多い径を歩く。
 私を追い越し、水仙公園に向かって、幾台もの車が走る。
 島根ナンバー以外に、広島、山口の車が多い。
 そのほか、福山や名古屋ナンバーも見かけた。

 月初めには、広島からの観光客が多かったらしい。(800人とか…)
 もっぱら車で来る人の多い中、私同様、徒歩で公園を目指す数人の若い女性があった。
 海辺のホテルに一泊しての見学らしい。

 私にとっては、散歩のつもりで出かけられる公園だが、遠路からの客の大方は、いきなり車で公園の駐車場へ向かわれる。そこで、途中は車中見学となる。空気のにおいや、波音などは聞こえないだろう。
 歩けば、径辺の水仙を仔細に観察したり、さりげない風景を眺めたりもできるのだけれど。

 今日、途中に、小さな赤い鳥居があるのに気づいた。
 それは、眼下の海に向かってなだれる深い崖に向け、不要になった電気製品などを、不法に投棄することを戒めるためのものであった。
 <捨てた貴方に罰が当たりませんように!>と、鳥居には記されてあった。
 ユーモアに頬が緩む。
 <捨てるな!>では、少しも面白くないけれど。
 山椿の落花に気づき、佇んで高々と伸びた木を見上げ、梢に咲く赤い花を眺めたり、裸木の疎林の侘しさを眺めたり…。
 歩くことには、歩くことでしか得られな楽しみがある。

 水仙は、いま、盛りである。
 唐音や下の公園まで降りれば、違う風景が眺められるだろう。
 しかし、80歳の足に、無理は禁物。
 往復4キロあまりを歩けたことを今日の幸せと思う。 


        

    

                   

     

               
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春の訪れ? | トップ | 2月の庭 (梅花、クリスマス... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿