近くの海まで散歩した。
国道をそれて、海に伸びる小径を歩いていると、絶え間なく鶯の声が聞こえた。
今年、初音を聞いたのも、この径である。
私は、勝手に<鶯の径>と名づけることにした。
傍の樹上の囀りに誘われて、梢を見上げると、たちまち鳥影は移動する。
休耕田ばかりなのに、蛙の声も、どこからか聞こえてくる。鄙びた長閑さである。
スミレの花を見つけ、足を止めた。
<なにやらゆかし>の思いは、芭蕉の心に似て。
崖のスミレ
今日の北浜
北浜から土田海岸に向かって、小さな丘を越えた。
丘から見た土田海岸
海辺近くの草原に咲いていた、小さな花は黄色。
その色は、キンポウゲの艶やかさに似ていた。
自分たちだけの地所を守って、群生していた。
旧国道に向かって坂を上る。
海原を見下ろすと、海の色がまだらである。
海面の黒く見えるところには、若布が群生しているのだと教えてくれたのは、今は亡き同級生のMさんだった。一昨年のこの季節だっただろうか?
海は、今年も季節の色をしている。人界は、いつも同じというわけに行かない。
それが、春愁を深くする。
ふと、視界に小船が現れた。若布採りの船である。
<トランペットの丘>まで戻ると、落花し始めた桜の梢の間に、高島がうっすら見えた。
国道をそれて、海に伸びる小径を歩いていると、絶え間なく鶯の声が聞こえた。
今年、初音を聞いたのも、この径である。
私は、勝手に<鶯の径>と名づけることにした。
傍の樹上の囀りに誘われて、梢を見上げると、たちまち鳥影は移動する。
休耕田ばかりなのに、蛙の声も、どこからか聞こえてくる。鄙びた長閑さである。
スミレの花を見つけ、足を止めた。
<なにやらゆかし>の思いは、芭蕉の心に似て。
崖のスミレ
今日の北浜
北浜から土田海岸に向かって、小さな丘を越えた。
丘から見た土田海岸
海辺近くの草原に咲いていた、小さな花は黄色。
その色は、キンポウゲの艶やかさに似ていた。
自分たちだけの地所を守って、群生していた。
旧国道に向かって坂を上る。
海原を見下ろすと、海の色がまだらである。
海面の黒く見えるところには、若布が群生しているのだと教えてくれたのは、今は亡き同級生のMさんだった。一昨年のこの季節だっただろうか?
海は、今年も季節の色をしている。人界は、いつも同じというわけに行かない。
それが、春愁を深くする。
ふと、視界に小船が現れた。若布採りの船である。
<トランペットの丘>まで戻ると、落花し始めた桜の梢の間に、高島がうっすら見えた。
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