ぶらぶら人生

心の呟き

「数え日」

2010-12-19 | 身辺雑記
 そんな言い方があったのかと、辞書を確かめた。
 今日の朝日新聞の<天声人語>の冒頭に、

 《今年もそろそろ「数え日」と相成る。年内も指折り数えるほどになった日々をいい、せわしい気分はいっそう募る。そしてここ数日、列島は師走の厳しい寒波に包まれた》

 と、書かれていた。

 「数え日」の意味も文中に記されている。

 この月を終われば、年が改まるというだけで、12月には特別な感慨がある。あと旬日と思えば、年末までにしておきたいことのあれこれが思い浮かび、何となく気忙しい。
 あと幾日と数えてしまう。「数え日」とはそういうことらしい。
 最近は、季語としても扱われているようだ。
 俳人には、なじみある言葉なのであろう。

 ついでに歳時記を開いてみた。
 なかなかいい句が多い。
 天声人語にもあったとおり、当地でも、15、16日には雪が舞ったし、17日も冷たい雨の寒い日だった。ところが、昨日来今日にかけては、いい天気になった。
 特に今日は気温も上がり、一片の雲もなかった。
 夕方になって、隣家の屋根の上に、空に向かって伸びる雲を見た。(写真)

    数え日の山のまぶしき日差しかな  茨木和生

 歳時記には、今日のために詠まれたような句があった。

               

 残りの日に、こうした穏やかな冬日和を期待するのは無理だろう。
 溝掃除だけしておこうと、身支度をして外に出た。
 崖の草刈りのとき、きれいにしてもらったけれど、そのあと放置してきたので、溝のあちこちに枯れ葉が、吹きたまっていた。
 溝掃除は、私にとっては、少々重労働だった。

 
 一昨年、妹が植えてくれたスミレの葉陰にも、吹き寄せられた枯れ葉が絡まっていた。
 手で、そっと取り除くと、紫色の花が一つ咲いていた。(写真)
 
        

 こうして、「数え日」の一日が終わった。
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