ぶらぶら人生

心の呟き

ダリア 3

2007-06-23 | 散歩道
 近所の老女が、早朝から畑で働いておられた。
 散歩の帰り、挨拶して立ち止まると、その傍に、白いダリアが咲いていた。(写真)
 残念なことに、花は盛りを過ぎていた。
 すべてのものに、永劫はないのだから仕方ない。
 花茎だけは、ピンと伸びている。堅い蕾をつけていて、花はなお咲き続けるらしい。

 「白い小菊も咲いて…」
 と、眺めていると、
 「仏さんに供えてください。お父さんやお母さんが懐かしゅうございますでね。ずいぶん世話になりましたけえ」
 と、小菊を数本、鎌で切り取ってくださった。
 父も母も、亡き人となって、十数年がたった。

 よく耕された畑には、様々な季節の草花と野菜とが同居していた。
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