ぶらぶら人生

心の呟き

出会いと別れ

2012-04-10 | 身辺雑記
 昨日、ソコロのNさんが来宅し、パソコン管理のお仕事をしてくださった。
 8年間お世話になったSさんの、後任としてきてくださったのだ。

 実は前日、<ディスク領域不足>のため、写真を取り込むことができなくなった。不要な写真を除去することで、当面の用は達せられたのだが、たまりにたまった写真を、近々CDに移さねばならない。
 早速、その件で、やり方を教わった。

 Nさんは、ご自分のアイパッドを持参し、その魅力も説明してくださった。
 大いに関心があるのだけれど、十分使いこなせるかどうか、もう少し時間をかけて考えてみようと思う。
 月一回の訪問日に、また持参するからとのこと。
 使わせていただいて、扱い得る脳力があるかどうか、試してからにしよう。
 昨日は、Nさんとの新しい出会いがあった。

 一方、お別れの日でもあった。
 Nさんの来宅中に、呼び鈴が鳴り、出てみると、スーザンさんだった。
 先日フランスから帰られたばかりである。お土産(表紙がモネの絵の、メモ手帳)を届けにきてくださったのだ。
 
 13日には、当地を発って、軽井沢に引っ越されることになっている。
 いろいろお忙しそうなので、今日、お別れの挨拶もした。
 用意していた心ばかりの餞別も渡して。
 メールアドレスを訪ねられたので、メモ用紙に書いて渡した。
 が、ご主人が億劫がらずにメールを記してくださらぬ限り、スーザンさんの意が私に届くことはないだろう。

 「日本語がもっと話せるようになって、また会いに来るから」
 とのことだったが、そんな日があるのかどうか。
 夢として、待っていよう。

 日本語の教えを請われて、スーザンとの出会いがあった。4年前の春だった。
 十分なことをして差し上げられないまま、お別れとなった。
 ご主人が日本人だから、これからは日常会話を通して、ひとりでに上達なさるだろう。

 軽井沢へは、車で行かれるようだ。
 13時間ぐらいはかかるだろうと、ご主人は話しておられた。

 戦後間もない少女時代に、堀辰雄の小説で知った軽井沢。
 当時はもちろん未知の地として、淡い憧れを抱いていたものだ。
 その地へ、スーザンさんは、引っ越される。
 言葉が不自由なので、その心境を尋ねるすべもなく、遠い地でのお幸せを祈るのみだった。

 会いと別れの春である。

 
 今朝、庭のジューンベリーの一枝に、花が咲いた。楚々とした風情で。
 海棠の花も、その数を増し、賑やかになりつつある。


           
   
           
コメント
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