ぶらぶら人生

心の呟き

ゆく河の…

2011-12-16 | 身辺雑記
 今朝、浅い眠りの中で、方丈記の冒頭を思い出そうとしながら、正確に思い出せないで苦労していた。
 <川の流れは絶えずして、…><川の流れは絶えずして、…>と繰り返しながら、どこか違うようだと感じているのだった。

 目覚めて、そうだ、<ゆく河の…>だった、と思い出した。

 <ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみにうかぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。>

 大方の人が諳んじている方丈記の冒頭を、天井を見上げながら心の中で呟いた。
 天災・人災により、未曾有の被害を受けた不幸な今年も、残る日が僅かとなった。
 累積された、多くの哀しみを思いながら、方丈記の、この冒頭の章句の普遍性を改めて感じた。人災は、人の知恵で防ぎえても、天災は永劫に免れぬものであろうから。

 


 葉陰に、その数は少ない。藪柑子の密やかな赤。

              

 
 赤い実と言えば、万両も南天も、艶やかな実をつけている。こちらは数え切れないほど。

   

 黒紫色の実もある。四つずつ行儀よく肩を寄せ合って。
 シロヤマブキの実である。

              

 短時間、庭を歩いただけなのに身が縮かむ今日の寒さだ。
 冬らしさは好きだけれど、冷気が異常に身にしむ老いの身となった。
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ヤーコンという根菜

2011-12-16 | 身辺雑記
 昨日、隣家の方からヤーコンという食材をいただいた。
 食した経験もないし、名前も聞いたことがない。
 きんぴら風に料理すればよい、と教えてもらった。

 食に関しては、かなり保守的な私は、さて、と躊躇いながら、インターネットで調べた。
 私が知らなかっただけで、ネット上には、詳しく紹介されているし、いろいろなレシピも載っている。

 ヤーコンは、中南米アンデス高地原産のキク科の根菜なのだそうだ。
 日本には、1985年ごろに伝わったが、その成分も未知で、一度は忘れかけたこともあるのだとか。
 今では、一般の農家でも栽培されているらしく、かなり普及しているのだろう。
 一見サツマイモのようにも見えるが、<生でも食べられ、味や歯ざわりはナシのようだ>と紹介されている。

 皮は馬鈴薯に似て薄い。
 サラダの材料にもなるようだが、簡単に火を通して食してみた。
 油で軽くいため、めんつゆを注いでさったと混ぜるだけ。
 上にゴマをのせていただいた。

 お砂糖を入れたかのように、程よい甘みがある。
 それはそのはず、オリゴ糖の含有量、№1の食品らしい。

 食品売り場で見つけたら、求めてもよいと思う。 


   
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