ぶらぶら人生

心の呟き

鉢物いろいろ

2011-10-06 | 身辺雑記
 一昨日、T医院へ定期健診を受けに行った。
 看護婦さんは、私の顔を見るや、
 「ああ、よかった! さっき、珍しい鉢物が届いたばかりなんですよ」
 と、言われた。
 そして、一鉢ごと、植物の名を教えてくださるのだった。
 
 患者さんのひとりが、週ごとに届けられる鉢は、丹精込めて育てられたものばかりである。
 

            
               (椿 炉開き)
 
 「炉開き」と命名された小花の椿は、茶道の世界で炉が開かれる頃、他の椿に先駆けて咲く花らしい。
 愛らしく美しい。

         
                (合歓の花)

 合歓は初夏の花とばかり思っていたが、この時期に咲くのもあるようだ。
 野に咲く合歓に比べ、花びらが赤い。

    
                (ツリバナ マユミ ベニヤッコ)

 マユミの一種。
 細い茎の先にぶら下がる実が、紅色をした奴に似ていることからつけられた名前であろう。
 今はまだ、ほのかに紅色をのぞかせているだけだが、やがて鮮やかなに変身するのだろう。

        
                     (ネジバナ)

 夏の頃、わが家の鉢にも、淡紅色のネジバナが1本咲いた。
 貧相な花であった。
 これは、堂々としている。
 大型で花は白く、勢いよく螺旋状に咲き上っている。

           
                (ロウヤガキ)

 診察室に置かれた<ロウヤガキ>は、ドングリに似た形の実をつけていた。
 小さなまま、一つは柿色となり、もう一つは色づき始めたばかりであった。

 初めて耳にした柿の種類である。
 すぐさま、<牢屋>を連想したが、漢字では、<老鴉>と書くらしい。謂れはよく分からない。
 ツクバネガキ(衝羽根柿)ともいうようだ。こちらは、命名の由来が想像できそうである。


 いずれの植物も、それぞれにふさわしい鉢に植えられ、花台にも心が配られている。
 育てる人の愛情やこだわりが、そんなところにも表れているようだ。
コメント
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