今日、昼前に、「ひまわりカイロ」に出向き、身体の手入れをしていただいた。
三度目である。
前回、前々回に比べ、先生の手による診断結果は、あまりよろしからぬ状況のようだった。おかしいな、と首を傾げられる。
私は腹ばいになって、顔を伏せた状態なので、先生の表情は見えない。が、ふっとその原因ではないかと考えられることを思い出した。
「転倒予防に片足立ち訓練」という記事の載った新聞の切抜きを友人にもらい、これなら実践できそうだと、早速始めたのだった。
20日に教えてもらったので、5日間、朝、昼、晩と続けたことになる。
それかもしれない、と先生も言われた。
今考えて見るのに、その運動がいけないのではなく、やり方に問題があったように思う。1分くらいなら、物につかまらなくても立てる、そんな自信過剰から、ふらついても支えに頼らず立ち続けた。それが体のバランスを崩したのだろう。
新聞の記事には、つかまり立ちがいけないとは書いてないのに……。
きっと、いかに自力で長く立つかということではなく、物につかまってでも片足で立つ、そのことに意味があるという記事だったに違いない。私の勝手な判断がいけなかったのだろう。ちょっとやり方を誤れば、危険なことにもなりかねないのだ。かえって健康を害することにもなる。
かつて、ダンベル体操で、左肘を傷め、しばらく通院した、あの失敗と同じように。
先生は、とにかく歩くことを勧められる。気楽に戸外を歩くのがいいと。
もう一つ、テーブルに両手を添え、まっすぐの姿勢で行う屈伸運動を教えてくださった。実践力、持続力に欠ける私だが、私自身の健康のために、少しは努力しようと考えている。
ブログのカテゴリーの一つ<散歩道>の記事も、このところ皆無。散歩を怠り続けているので……。涼しくなったら、秋の野を気の向くままに歩くことにしよう。
体をほぐしていただきながら、今日は文学の話をした。
先生は、今でも文学がお好きなようである。
話題となった作家・評論家だけでもかなりある。
小林秀雄、亀井勝一郎、井上靖、遠藤周作、川端康成、志賀直哉、野上弥生子、太宰治、芥川龍之介などなど。(話題の順序とは不同。)
しっかり手当を施しながら、先生は患者に合った話題で、それぞれの心もほぐしてくださるのだ。
1時間余の手当で、相当こたえる箇所もあったが、終わった後には、心身に淀む澱が取り除かれた感じとなった。ありがたいことである。
(写真 「ひまわりカイロ」へ行く途中で目にした白萩。こんなに大きな萩の木もあるのかと、驚きながら樹形を眺めた。)