ぶらぶら人生

心の呟き

お花見 5 (指月公園の桜)

2007-04-06 | 旅日記
 徳佐から山口を経て、萩へ。
 途中、遠く山肌を白くして咲く辛夷を眺めたり、山桜の華やぎを楽しんだり……。
 萩に向かう国道262号線には、辛夷並木もあった。今まで気づかなかったのは、花の時期に通っていなかったせいだろうか。
 辛夷は好きな花なので、並木道を見つけて嬉しかった。

 Tさんに、大島桜の特色を教えてもらった。
 白の目立つ花がそれであると。
 桜並木の傍を走るとき、注意してみると、既に大方散った梢の、残り花の白さが他に比べて目立つ木がある。新葉も伸びているが、花の雰囲気で、それと分かるようになった。
 広辞苑で確認したところ、
 <サクラの一種。伊豆七島に自生する。新葉の赤みがうすい。花が白色大形なので各地に栽培。ソメイヨシノの片親とされる。>
 と、説明してあった。
 白が目立つと思ったのは、花びらが大きいせいらしい。

 桜の種類を見分けるのは難しい。
 指月公園には、その種類が多いと聞いている。花弁の大小、紅色の濃淡などの違いがあるらしいのは分かるが、その呼称は分からない。
 徳佐で、小さな花びらの桜を見て、「小米桜だ」と言っている人の声を耳にし、なるほどと思った。が、今ついでに辞書で確かめてみると、
 「小米桜」とは<ユキヤナギの別称。>と、出ていた。
 種類の見分けはできなくても、美しさに浸れれば、それでいい。

 指月公園には、桜の咲く季節、数度は訪れている。桜にまつわる思い出の多い公園の一つである。
 今年見た桜より、過去に見た桜がみな美しかったような気がする。今年は、いずこの桜も、異常気象の被害を受けているのかもしれない。
 見劣りするとはいっても、やはり桜は、はかなげで、しかも美しい。
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お花見 4 (徳佐の桜並木)

2007-04-06 | 旅日記
 例年なら、近隣の桜でも、満開には遅速があるのに、今年は、どういうわけか各所の桜が一斉に咲いてしまったようだ。そこで、お花見が忙しい。
 桜はごく近いところでも眺められるのだから、出歩いたりせずに、心静かに花の風情を楽しめばよさそうなものなのに、桜の精に誘い出されるように、一昨日に続いて、昨日も出かけてしまった。
 前日は寒の戻りの花冷えだったが、この日は好天に恵まれた。
 友人Tさんの車で、気の向くままに出かけましょう、ということになって。

 最初のお花見は、徳佐の桜並木。
 ここには一昨年、やはりTさんに連れてきていただいたのだが、もっと後だったように思う。遅咲きの桜が多いはずなのに、ここもほぼ満開。木によっては散り始めているのさえある。
 近くにある桜もそうだが、今年は天候が不順だったせいか、花がやや少なめで、美しさにも欠けるような気がする。
 平日なのに、お花見客は多かった。友達や家族、仕事仲間などで、桜の木の下に席を設け、食事をしたり語らったり……。
 長閑で、いい光景だ。
 世の中が、今のところ平穏である証拠でもあろう。桜の咲く短い季節、そのひと時をさえ、憩えるという幸せのなかった時代もあったのだから。
 時流とは関係のないところで、私はこれから先、幾たび桜にめぐり合えるのだろう?と、考えてしまう。先のことは何一つ分からない。
 今年の桜を存分楽しんでおこう!
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