小笠原高気圧不在の夏

2016-08-22 18:51:14 | タナカ君的偏見
 リオ・オリンピックは閉会式を終えた今日は、 関東地方に上陸した台風9号の進路や被害情報がテレビを一日中賑わしていた。

 8月下旬になっているのだから、 台風が日本に上陸すること自体は毎年のことであって、 珍しくもなんとも無い事ではあるのだが、 2016年の今年、台風の卵である熱帯低気圧や台風が日本に近づくパターンが極めて珍しいものとなっている。

 例年それらが日本に近づくパターンは決まり切ったものがあって、 北緯20°ラインを西進して台風に発達し、 進路をやや北に振りながら沖縄方面に向かい、 更に進路を北に取って九州や四国に近づき、 北緯30°ライン辺りまで来ると進路を東に曲げて来るものだ。 

 それは日本の東方洋上の小笠原高気圧の勢力や偏西風の流れの影響を受けた必然の結果でもあるのだが・・・ 今年は小笠原高気圧の態度がまるでなっていなくて、 熱帯低気圧共はとんでも無い位置から好き勝手に北上して来るのだ。 

 一昨日の天気図を載せてあるが、 北緯30°ラインを越えた台風や熱低が西に向かって進むなんて僕の記憶には殆ど無いし、 台風が北緯20°、東経140°付近で進路を北北西に向けているのも珍しい。

 この様な状況を見ると、 西洋諸国がフセイン、カダフィ、 アサドなど中東地域の独裁者と呼ぶ支配者を排除に動いた結果が、 僕には現在の中東地域の無秩序と混乱を引き起こしてしまったと見えるのだが、 自然界でも小笠原高気圧と言う夏の支配者の力が衰えると、 熱低などが好き勝手を始める様子、 人間界の中東の混乱と同じに見える、今日この頃であります。
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