燻製作りを電熱で

2016-08-11 07:51:58 | タナカ君的日常
 落語で「三題噺」なんてーのがありますが、 「オーブントースターとジグソーの置かれた写真を見て、 どんな話を想像するだろうか?」、 おっといけねー、 「もう一つ大事な物を忘れていたな、 木片です」。

 実はオーブントースタを炭火コンロの代わりにして、 燻製作りにトライして見ようと考えたのだ。 この象印のトースターには温度調節とタイマーの2つのダイヤルが付いている。


 燻製器内部から七輪を取り出して、 代わりにオーブントースタを押し込んだ。

 その温度設定を下限の80℃にしての通電で、燻製器庫内の温度を予備加熱温度の40℃に出来るか? それは簡単に実現出来ました。


 さて、 ここで解決しなければならない問題が一つ現れました。 オーブントースタには連続通電の機能が備わっていないのです。 タイマーの設定は最長で15分。 2時間を超える予備加熱作業の途中で、 その都度タイマーのツマミを動かす事など、やってられません。

 そこで、 元・電気設計者が考えたのは、 タイマー部分の端子をミノ虫クリップでショートして連続通電を実現する事。 それを実現すべく、 オーブントースタの金属ケースを開けようとしたが、 星形の専用ドライバーが無いと緩められないネジが使われていて、 はたと困ったのでした。

 しかしそこは設計から調整そして客先への納入、はては故障修理までなんでもこなして来た万能技術者のなれの果ての僕だから、 すぐさま代案を考え付きました。 ゼンマイ式のタイマーのツマミ部分につっかい棒を押し当てて、 タイマーの進行を止めてしまう方法です。 そのための木切れがタイマーツマミの下部に置かれた木片なのでした。


 本加熱燻煙作業での庫内温度の80℃もオーブントースタを熱源とすることで実現出来るか? それも試して見ました。  トースターの温度設定を200℃にして通電することで、 およそ1時間後に燻製器庫内の温度が80℃に到達してくれました。 これは燻製器を外気温27℃の日陰に置いた状態でのテスト結果です。 しかし、 もう少しスピーディーな昇温のためには、 燻製器を炎天下に置くとか、 従来の炭火の力も併用するなどしたほうが良いかもしれません。

 
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