ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

人生のターニングポイント

2017-03-12 11:31:24 | 日記
そこはビッグサイト。 突然揺れを感じ、はるか上方に設置された照明が土台ごとダンスするように円を描いて激しく揺れている様子を眺め、「大丈夫だろう」 とのんびりしていた僕に、某メーカーの部長が 「〇〇さん、逃げた方がいいですよ!」 と叫ぶ。

ようやく事態の重大さに気付き、部下と通路を出ようとするも左右の揺れで走れない。
震度5強ではあるが、恐怖を感じる瞬間。

部下はエントランスへ、僕はひとまずデッキへ。 そこには情報収集のために、多くのひとが集まっている。 更には不思議な連帯感が生まれ、老若男女関係なく、ワンセグのニュースを肩寄せ合って見つめていた。 近場の建物から煙が立ち上り、その方向へヘリが向かう。

そして僕もエントランスへ。 数少ない公衆電話には長蛇の列。 部下と合流すると 「携帯が通じない」 と言う。 僕は即座に命令を出す。

「先ず、家族に連絡を取って無事を確認すること!」   しつこくかけていると通じるのだ。 僕もスマホとガラケーで連絡を取る。 ようやく通じると、無事だった。 緊急停止した電車内で僕からの電話に応答する次男を、周囲は不思議そうに見守っていたそうな。

「連絡取れたか?大丈夫だったか?」 の点呼に、全員 「お陰様で大丈夫でした!」 と返事。 安心して駅へと向かう。

駅の前には群衆が。 寒風吹く中、運転見合わせで構内に至ったひとも追い出され、マックもそそくさと閉店。 幸い営業していた居酒屋で・・・とも考えたが、そんな場合でもなさそう。

仕方なくタクシーを待つが、1、2台来たっきりで終了。 するとパトカーが訪れ、マイクを使い 「シャトルバスを利用し八重洲へ」 と呼びかける。 迷わず蜷局巻く列を制覇して東京駅へ。
部下は全員、最近の Hさん宅までスマホ頼りに歩く道を選択。(4時間かけ無事辿り着いた)

僕は解放された駅構内の壁を背をもたれに覚悟を決めた女子高生を含む多くのひとの姿を見るも、やはり帰宅を決意。 幸い路線の短い銀座線、井の頭線、京王線が相次ぎ再開し、深夜2時半には当時の住居へ帰宅。


今も生々しい、3.11直後の光景。 徐々に明らかになる被災地の惨状。 電車内は消灯が常で、CMでは 〝あいさつの魔法〟 が流され続けた。

決して忘れない、今もこれからも。 そう、人生は現在進行形より先なんて誰にも分らない。 なら、アグレッシヴに生きよう!  抱き続けた夢は、できることから叶えよう!!




フォトは Cyndi Lauper の、あまりにも有名な2シーン。 優しく勇気ある Cyndi が大好きだ。






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