ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

秋から始まった物語 その8

2014-08-31 21:44:06 | 日記
久しぶりにこのタイトルを使ってみる。 ここ数日の涼しさで、秋を意識するようになった。

大学 1 年の夏の終わりにこの曲を耳にし、シングル盤 ( アナログディスク ) を購入する。 上京以来住んでいた “ 丸井のネオンが見える窓の下はバス車庫 ” という下宿で規則違反を繰り返し、大家との関係が限界に。 アパートへの転居を考え物件を探していた頃だ。

“ Lady writer ” は当時、 「 シングルヒットを意識したウケ狙いの曲 」 と揶揄されている。 でも、そんな批評はどうでもいいことで “ 好きな曲 ” が “ 良い曲 ” だ。

イントロから物悲しいこの曲は、かの “ Sultans of swing ” とともに街中やレコードショップ、FM 番組 でよく流れていた。 ジャケットのカラーは、この曲を “ 秋の曲 ” と認識させるのに十分な偶然だった。

一方、B 面はというと ・・・ なかなかいいんだけど、エンディングがお馴染みのワンパターンでフェードアウトしていて、ちょっと興醒めなのだ ( 苦笑 )

この頃よくお世話になっていた照れ屋の酒○先輩も、その後知り合い、僕のバンドでベースを演ってくれた勝気な○田野くんも、もういない。 このマンションに引っ越してから毎日朝シャワーで使っているシェービングフォームの、これ見よがしに香るライムが、当時パチンコの景品で入手したコロンを思い出させ、あの春の陽だまりのような時代を連想させる。


ジブリ映画のモデルとして有名になったあの街でアパートを見つけたのは 4 ヶ月後。 季節は既に冬だった。



コメント
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