I like dogはなぜ犬を食べることが好きになるのか?前に外国人の英語の講師にこう説明した。まず数えられる名詞と数えられない名詞だが数えられない名詞とは、それを切り取っても、折っても、ちぎってもそれがそれ自体と言えるもの、例えばチョークとか紙などがそうである。そこからdogが数えられない名詞と考えるとしたら、そのdogが切っても折ってもそれが犬だと言える状態でまさしくそれはロースやフィレなどの食用である。そういうと彼は「すごい天才じゃね」と言っていた。じゃあ君たちはどういう感じでそれを受け取ってるのかと言うと、それはもって生まれた感覚的なものでここまで説明しなくてもわかることらしい。英語が話せない人間はまけおしみで英語は文法じゃないと言うが、しかしこういう理屈がわからなければネイティヴと同じような感覚で物事をとらえることができない、それは100パーセント無理なことであるが、しかしある程度はこういう文法的なことを踏まえてとらえなくてははっきりと物事が伝わらないこともある。
ボクシングの対戦している時のことである。向こうの陣営からベリーベリーと応援の声がする。最初はこいつの名前はベリーって言うんだと思っていたのだが、その次対戦した時もまたベリーベリーと声がする。その時はハワイってベリーって言う奴が多いのかと思っていた。しかし試合が終わって観戦中あちこちでベリーベリー叫んでいるではないか「えっここってベリーだらけじゃないか」と思ったのだが、実はベリーと言うのはbellyは腹と言うこと、英語圏ではボディをうてと言うのを単純に腹をうてということもある。そう言うことも知らずに対戦相手がすべてベリーと言う名前と思っていたのだから恥ずかしい、この時私は学校の教科書の英語に限界を感じた。ハワイと言うところは日本人が多いがしかし観光地を外れるとやはりアメリカ日本語が通用しない。向こうではドルのことをbuckと言うのだが私は最初これが理解できなかった。2backsってなんだ2ドル返してくれることなのか?とよくわからなかって怪訝そうな顔をしていたらすかさず店員が2dollarsってあっbucksってbackじゃなくてドルのことだったのかとはじめて知ったが、やはり現地で学ぶことは多い。
あとジムに行くとスラングの使いかたがわかる。ガラのわるい奴もいるのでそういう奴らがよくつかっている。へーassholeってこういう時にも使うんだとか面白い、おまけにいろいろな人種がいるのでスラングをおぼえるのは絶好の場所である。意外とえげつないのが韓国系である。英語だけではなく18、ケ○ッキ、シ○ルセ○キ、それ以外にアメリカ生まれの韓国人が使うかなり古い罵り言葉は思わずふきだしそうである。特に18は日常的に使うと言ってもよくつかうスラングだがたぶん口のわるさは世界一と言っても過言ではないだろう。私はそういうスラングを聞いてわかったことは日本語にはそういう言葉が少ないと言うことである。バカヤローなんて巣乱舞かどうかわからないし、くそったれなんて言う言葉は韓国人のののしり言葉では初級のうちにもはいらないだろう。韓国では辱(ヨッ)と言う文化がある。これはとどのつまりどういうことかと言うと自分で悪口をつくるすなわち悪口にオリジナリティを持つことである。悪口をつくることが文化だなんて驚きであるが、しかしこれもハンプリのひとつであって自分たちの怒りややるせない気持ちの浄化である。私自身もアウトローにたいしてはかなりシビアなことを言う、しかしこれはハンプリと言うよりもうちのクラブでは必要ないからで、自分たちのクラブの秩序を守るためだ。