今年はコロナウイルスの影響でいろいろなことに制限をしいられた1年であったと思います。途中休会と言う形をとらせていただきましたが、それでも今こうしてジムが運営されていることはひとえにみなさんのおかげですし、ジムでトレーニングする間もひとりびとりが他者のことを考えて行動し、トレーニング中もマスクを着用し、人に感染させない、しないようにと務めてくださったことに深く感謝を申し上げます。
もう2020年もわずかとなりましたが、2021年は二つの方針をかかげてみなさんと共に歩んで生きたいと思います。
ひとつはコロナ禍において我々が感染させない、しないように心がけ、時には注意を促すこと。ワクチンが開発され実際に供給されつつあります。日本が一般の人にいきわたるのは4月以降と予想されていますが、我々とコロナウイルスの戦いはさらに続くことでしょう。
そういう中でジムではマスク着用、喚起と消毒に努めていきたいと思っていますが、しかしジムでできることには限界があります。これからもさらに皆さんひとりびとりの協力が必要です、自分は大丈夫ではなく、自分は無症状で人にうつしてしまったらと言う相手を気づかい、思いやりの視点で、ジムの安全が保たれ安心してトレーニングできるようにジムではマスクを着用し、日ごろから手洗いやうがいを徹底して心がけていただくようお願いします。
そしてさらにもう一つはジムで弱い立場の人たちを大事にすること、格闘技では誰がマイノリティかということを考えてそういう人たちが平等に生き生きとトレーニングできるように配慮することです。
格闘技では女性はマイノリティであると言っても過言ではありません。特にうちのようにダイエット目的で来る人はボクシングに興味のない人もいます。ボクサーとか試合に出るような人間を特別視したり、そういう人間たちが中心になってジムが形成されたり、暴力的な行為はもちろんのこと、武勇伝ややんちゃ話を自慢したり、トレーニングで怒号をひびかせたり、裸でトレーニングしたり、あきらかにこれは不平等だろうとか、女性などがこわがったり威圧感を感じるような行為を認めないのがジムの方針です。
うちのジムではそういう弱い立場の存在を顧みて、彼ら彼女らがここで何ら疎外感をうけることなく、またある種の恐怖を感じることなく、生き生きとトレーニングできることが平等であると信じていますが、2021年もそういった人たちを大事にしていきたいと思っています。
2020年も本当に会員のみなさんに支えられ助けられました。忙しい中時間をつくって来てくれるトレーナーはもちろんんこと、ビギナーの人たちに自分の手をとめてミットを持って指導してくれるベテランの人たち、おかげさまでみなさんの技術が平均的に向上し、来たらベテランの人たちも教えてくれるのでジムに来やすく、ジムがいい雰囲気になったと思っています。コロナ禍において専門家の人たちのアドバイスはジムを運営していく上では大きな力となったと思います。特にマスクの着用は最初はかなりパフォーマンスがおちるので少しためらいましたが、DRのアドバイスで決断でき、スムーズに事が運ばれました。さらに英語を教えてくれている講師の方に感謝します。英語を学ぶと言うことだけではなく、イングリッシュクラブのおかげで日ごろからジムになじみのない人や来たくても行きにくいと言う人たちがジムにくるようになりましたが、このイングリッシュクラブもジムの活動のひとつです。
ラテン語の言葉にこういう言葉があります。Concordia res parvae crescunt.コンコルディアー・レース・パルウァエ・クレスクント、日本語に訳すと「小さな物も調和によって大きくなる 」と言うことです。私はこのコロナ禍において、そういう中でも他人を顧みる、日本人の助けい合いの精神に心をうごかされましたが、今この状況において必要なのはひとりびとりが他者を気づかい、思いやる気持ちだ思います。
コロナウイルスはどのように注意していても防ぐことはできません。そして我々はその巨大なウイルスの前では無力で、時にはこのウイルスの脅威に疲弊し、心がおれそうになります。しかし人に感染させてはいけないと言う思いやりの気持ちをもつことは感染力を大きくさげるものだと信じています。ひとりびとりが他者を気づかい思いやることで目には見えないけど、それは大きな力になると思います、我々はひとりでは無力ですが、しかしお互いを気づかい、思いやることでジムに調和が生れ、ラテン語の言葉のようにその調和は大きな力となって感染を防ぐ力になると信じて、これからも気をひきしめて一致団結してこのコロナ禍を乗り越えていきたいと思います。
最後に2020年も本当にご協力ありがとうございました。2021年もまたよろしくお願いします。
새해 복 많이 받으세요(来年もたくさんの福をうけてください)!