ジムに入る前は体温をチェックします。37度以上はジムでトレーニングできません。入ったらアルコールで手と指先を消毒してください。アルコールは70%から75%のものを使用しています。 ジムではマスクを着用してトレーニングしてください。尚マスク着用に関してご事情のある方は遠慮なく申し出てください。
話は私の学生時代の話であるが、私の競技人生は大した実績ではないが、それでもすごく楽しかったと言える。私は日本は素晴らしい国だと思っているが、しかしスポーツは発展途上国だ。よく言っているが面倒くさいのは監督がお父さんで皇帝のようにふるまう家父長制のシステムだ。強豪とか言われれば言われるほど監督が威張っていて、自由度がひくいと理解しているが、そこではみんなが同じようにふるまい行動する、同じように行動するから恰好も髪型も同じようだ、そういう中に入って一緒にやっていくには非常にきついものがある、だから私がもしまた再び生まれてもここでは絶対にやらないだろう。
うちのクラブに来たらわかるがうちのクラブは個性がある。
私がいたジムのように時々クラブのようなノリになるようなかっこよさはないが、しかしお笑いの雰囲気満載、時間帯と集まるメンバーによってはテレビのバラエティの収録で、そういうノリでひとりびとりが楽しくトレーニングできていると思う。これはある人が言っていた、運動クラブ系ではマスやミットうちなどは監督やトレーナーが半ば指示してそれをさせるが、うちのクラブは「マスをしませんか?」とか「次ミットうちましょうか?」と相手に尋ねてくれるのでやりやすい、うちのクラブにはおおよそ格闘技とは思えない雰囲気があるがこう言ったことも我々が持つひとつの個性であると思う。さらに英会話を提供しているボクシングクラブなんて言うのもユニークで他にはないアドバンテージである。うちのクラブにはボクシングのトロフィーやポスターと言った類のものはおいていないし貼っていない、これはもう10年ぐらい前から言っていることであるが、そういうものを置いたり貼ったりしないのはここではボクサーが主役でなく、ダイエットの人も健康維持の人も含めて会員ひとりびとりが主役ですよと言う意思表示である。
海外に行ってわかることは、多様性を認めると言うこと、そして軋轢をおそれず自分自身を主張していくことが大事だと言うことだ。自分を主張していくことに関してはまたのちに話したいが、ジムにはたくさんの人たちがトレーニングしている、性別や年齢、国籍も違うし仕事も違う、そう言った人たちが時間をつくってここでトレーニングしてくれるが、その目的もまた様々である。そういう人たちが集まってそれぞれを認めて協力し合ってトレーニングしている、それがMOBの個性である。女性やおっさん、そしてダイエットや健康維持の人たちがある時間帯に行くと練習生とか言うのがバリバリやっているので行きにくいとか、遠慮してしまうようでは平等とは言えない。うちのクラブはいつ来てもだいたい女性がトレーニングしているが、そこで堂々とトレーニングしている、堂々とトレーニングできるから一般のボクシングクラブにこれだけ多くの女性が集まるのだと思っているが、それがうちのアドバンテージ、個性であってこれからもそうなり続けるように努力していきたいと思っている。