脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

基本が大事

2007-10-31 | Weblog
元ブラジル代表で今は監督である。ドウンガは優秀であることは差ではなく異であると唱えている。確かに野球でいえば、イチローや野茂のスタイルは従来のものとは違い、それらから見れば彼らのスタイルは異であり、その独特のスタイルで成功した。しかし異であることは容易なことではない、よく人と違ったことをしろと言えば、基本を無視して、それを飛び越えてわけのわからんことをやりだす者がいるが、ここで大事なことは基本を無視しては、異、その人のオリジナルはありえないということである。ラッキースターの代表で、私の友人の佐藤は大学時代は非凡な才能であるがゆえになかなか活躍できなかった。おまけにその学校が仲良しクラブだったので、自分よりも格下の人間が試合にでるという屈辱もあじわった。しかし彼は大学卒業後そのことをバネにしてジムに入り、基本から徹底的にやりなおした。その後彼は全日本大会代表選手となり、今ではボクシング連盟で活躍するほどの大人物になった。彼は基本にはうるさい。しかしそれは非凡な彼が今あるのは基本を一生懸命やってきたからである。アメリカと日本のボクシングをくらべてアメリカはあまり基本については何も言わない、しかし基本は大事である。マイクタイソンのような天才ならまだしも、天才なんかそういないのであるから、とにかく基本からしっかりとはじめなくてはならない。

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女子ボクシング

2007-10-30 | Weblog
日曜日西宮で開かれたクイーンズグローブは思った以上に女子の参加者が多く、驚いた。ちょっとした地方で開かれる大会よりもはるかに多い。しかしレベル的にはまだまだこれからだというところだろう。特にディフェンスの技術はそれほどたかくなく、ほとんどがパンチの打ち合いの攻防戦である。おそらく今後の女子ボクシングにおいてカウンターが鍵になるであろうと思う。しかし何よりも驚いたのはそのモティべーションである。地元、大阪はもちろんのこと、遠いところでは関東や佐賀あたりからエントリーとしていると聞いて驚いた。女子ボクシングはまだまだ競技人口的にできないところや、偏見などでやりにくさもあると思う。しかし、全国的に、これだけ競技人口が増えているのであるから、それらのことがクリアーされ、将来日本でも人気のあるスポーツになる可能性をひめていると思う。いろんな壁があるかぜひそれを乗り越えがんばってほしい。

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Quees Grove

2007-10-29 | Weblog
10月28日兵庫県西宮にてQueens Groveが開催された。わがジムからは一人の選手が参加した。結果は3R RSC負けであったが、それでも全日本クラスの選手にデビュー戦とはいえ互角に戦ったのであるから十分な成果であったと言える。高知では競技人口が少なくこれからスパーリングあいての不足をどううめるか、そしてこれから我々も女子ボクシングを十分に研究しなくてはならないという課題がのこったが、しかし未来にむけて内容のある試合であったことは確信できた。
はじめての参戦でともに応援をしてくださったラッキースターのみなさんには感謝しています。また応援してくださり、あたたかく見守ってくださった会員のみなさんありがとうございました。特にラッキースターの選手の人たちが、自分たちと同じようにMtオリーブの選手を応援してくださったことは、うれしい次第であり、さらにラッキースターとMtオリーブの関係が深まったと思っています。Quees Groveは5月にも開催されるそうですが、今後もできる限り出場したいと思っています。またそれに出場できるように女子ボクシングをこれからも研究し、選手を育成したいと思います。

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個性という言葉をつかいすぎるのでは

2007-10-26 | Weblog
ここ何年か前から個性という言葉をよく耳にする。「これは自分のオリジナリティだから」とかそのままの君でいいとかやたら多くなってきた。特に十代が強調する個性は少し違うような気がする。どう見ても変わらなくてはいけない人間に個性だと言ってみたり、まだこれからもっと成長しなければいけない人間に、そのままの君でいいとか、私が思うに個性とは、芸術やスポーツに於いて強調されてもおかしくないが、これを対人関係で強く押し出しすぎるとエゴである。ひどいのになったら、何々ワールドなんてまったくまわりの意見を聞き入れず、いつか自分の世界に染まるなんていってる人間がいるのであるから、これはもう異常である。個性とはその人のもって生まれた人格である。しかし特に十代だとその人格はもっと成長して行かなくてはならないし、十代の個性はむしろ感受性とかそういうものであるから、いろんなことを経験し考え本物になっていくチャンスである。だから十代ぐらいで、やたら個性とか強調するのは、もうこれで成長は終わりましたよと、いっているようにしか聞こえないし、そんなことでとどまらず、それを認められるぐらいにがんばったらどうか、それが本物かどうかわかろであろう。私自身も十代の時はいわゆる人とは違う人間で、その個性ゆえに外国へいかなくてはならなかった。しかし実際出て行ってそこでいろんなことを体験し変わることができたし、いろんな経験をしたからこそ、今自分には自分なりの個性があると言える。個性というのはその人の人格である。まず他者を認め、自分が認められる。しかしそれを強調する時、大きく意味が変わると思う。


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がんばれ中年

2007-10-24 | Weblog
スポーツの秋であるのか10月に入って入会する人や、見学に来る人が多い。そして意外とよく聞かれるのが女性と、男性の比率である。Mtオリーブは自分で言うのも何だが、かなりバランスのとれたジムであると思う。小学生からサラリーマンにいたるまで練習しているし、女性も約半数は在籍している。そして、その中での最大のメリットはジムに来れば同じような立場で、同じような年齢の人がいるということだ、そういう人たちがボクシングをがんばっている姿を見て、自分もがんばろうと励まされる人も少なくはないと思う。うちのジムはチャレンジすることには喜んで協力する姿勢がある。それは無理だとかまだ早いなどとはいわない、とにかくそれができるように協力している。年齢や性別は関係ない、40代でもスパーリングやマスボクシングをしている人たちもいるが、とにかく来た人たちにはこういうがんばっている人たちの姿を見て刺激をうけてほしいと思っている。

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あいさつ

2007-10-23 | Weblog
留学先でボクシングクラブに入ろうとする大学生に、アドバイスを求められた。私はすかさずコミュニケーション能力だといった。言葉はもちろんのこと特にスポーツではコミュニケーション能力が求められる。とにかく私は言葉がわかならければ反応しろといった。特にコーチとの関係に於いては、何の反応もない人間よりは反応できる人間のほうが教えてもらえるに決まっているし、コーチとて人間であるから親しみやすいであろう。スポーツというのは才能だけではやっていくことはできない、日本的な言い方であるが周りの協力が必要である。そしてそれが海外であればなおさらのこと、しっかりと人とコミュニケーションできる人間こそがスポーツにおいても上達できるのである。しかし最近はこのコミュニケーションがなりたたない人間が増えていることはたしかである。あいさつすらできない人間に外国に行ってコミュニケーションをとれといっても難しいことかもしれない。MTオリーブには権威主義的な規則というものは存在しない、しかしひとつのルールとして来たときは「こんにちは」帰るときは「さようなら」のあいさつをかわすことにしている。コミュニケーションは人間の成長には欠かせないものである。その第一歩としてあいさつをこころがけたいと思う。

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Ad Maiora

2007-10-22 | Weblog
10月28日でQueens cupが開催される。これは兵庫県西宮市で行われる女性の大会で、公式試合ではないがきちんと勝敗がつけられレベルもそこそこのある意味権威のある試合でもある。わがクラブからも一人の選手が出場する、今それにむけてトレーニングしているが、仕上がりは上々である。私がよく試合前の選手に贈る言葉としてAd Maioraと言う言葉がある。これは英語で言えばgood luckいうことばだが直訳すれば大きなチャンスをという意味である。ボクシングには勝敗はつきものである。ボクシングは個人スポーツであるので、勝ち負けはボクサーにとって大きな問題である。しかし私がこの言葉を贈るのは、単に勝ち負けがどうのこうのというのではなく、勝手も負けても自分がそこに意味を見いだすならば、どうであれ大きなチャンスを得ることができるということを考えて欲しいからである。実際負けてばかりであるが、その経験を通して仕事に生かし、充実した人生を歩んでいる人もたくさんいるし、チャンスとは勝つことだけにあるのではない。競技者は勝つために出場する、これはあたりまえである。しかし勝つだけではなく、意味のある試合をしなくてはならない、意味のある試合とは、自分のやったことを限界までだせるということではないだろうか。映画の話であるがロッキーが負けても、人々に感動をあたえたのはなぜか、それは自分の力を十分に出し切ったからではないだろうか。チャンスは勝つためだけにあるのではない、その機会(チャンス)を十分にいかした者にあるかもしれない。

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漫画はイディオロギーか?

2007-10-18 | Weblog
亀田の父親が子どもに贈った言葉が、漫画のことばの引用だということで物議を醸し出している。子どもにおくる言葉が、漫画の引用とはなさけないはなしだと思うが、意外にも漫画に影響されている人間が多いことは確かである。漫画といってもそれは十把一絡げには言えないものがある。おげれつなものから、教養のあるものまで千差万別である。しかし漫画の欠点はその読みやすさと言えよう、活字を読むと疲れるのはなぜか、それはひとつひとつの意味を考えて読まなくてはならないからだ。漫画は読みやすい、しかしそう考えなくてもよい、だからしっかりと頭の中がカルティベイトできず語っても、そのことばに重みがないのだ(おそらく問題になっているのは著作権というよりその点であろう)。
でもあながち漫画は幼稚だ、程度が低いとは言えない、確かに漫画には、ある種の教養人がかいた教養の高い漫画もあるだろう。しかしたとえ教養人がかいたとしてもそれは聞き手の問題であって、その読みやすさゆえに聞き手が熟考することはないので引用としては重みがかけてしまう。
言葉というのは重みがある。特にスポーツにおいてはその言葉そのものが人に影響を与え勝敗を分けたりするものである。だからそんな重みのあるものを漫画程度のもので引用していいものだろうか、引用する側ももっと自分の頭の中をカルティベイトし、その選手の魂をゆさぶるような言葉を選び語らなくてはならない。

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ボクシングとストレス

2007-10-17 | Weblog
うちのジムは30代の人が多い。30代はちょうど青年期を終えて、中年期にさしかかるからだろうか、もう一度何かにチャレンジしようとする人が多く、みんな真剣にボクシングに取り組んでいて、こちらとしても見ていて気持ちがいい。手前みそな意見だが、MTオリーブの会員の人は、とてもいい顔をしている。私は大都市にいたが、大都市の人は顔が厳しいような気がする。かつて子ども電話相談室で、どうして大人は、朝機嫌が悪いのかという質問があったが、まさにこの質問は、大都会がいかにストレスの多いところかということを表しているのではないだろうか。高知に住んでいるからといってストレスを感じないことはない、人間関係のトラブル、仕事のこと誰にでもそういうストレスはあるだろう。Mtオリーブの存在意義はジムがその人の癒しの場となることである。言い換えればこのスポーツを通して心のケアをしていくということである。うちのジムは会員あってのジムである。きれいごとではないがボクシングを通して、心も体もリフレッシュしてくれればと思っている。

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リングはドラマ

2007-10-16 | Weblog
リングにはある種の畏敬を感じることが多い、アリストテレスはこの世界には不動の一者(he on he)というのがいて、その動かされることのないものがすべてを動かすといった。リングにはたくさんのドラマがある。私もたくさんの試合を経験し、いろんな意味でこのボクシングにたずさわってきたが、その中で、たくさん人間が変わっていく姿をみたし、奇跡なようなことも体験したが、ボクシングのリングとはいろんな意味で、いろんなかたちで、様々なものを背負ってきた人間の戦いのばであるから、まさにそこには人間のドラマがあるのではないだろうか。
私は時々自分がボクシングをはじめたのは、自分が選んだ結果ではないと感じることがある。このジムをはじめたのも然り、私の生き方はよく人からドラマチックだと言われるが、私はなにものかによって動かされていることを感じる。アリストテレスはこの存在をhe on he不動の一者だと言ったが、そのことを認めざるを得ない。

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