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Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アイメリク・デ・ペギヤンの「愛にいささかの慰みを見出す」を聴く

2015-07-19 11:47:17 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1175年頃に生まれたアイメリク・デ・ペギヤンが、
作曲した「愛にいささかの慰みを見出す」
(En amor trob alques en que’m refraing)である。
彼は、フランス南部の町サン=ゴーダンス近くのペギヤンで、
衣服商人の息子として生まれたトゥルバトゥールである。
トゥールーズ伯のライモン5世・ライモン6世の庇護を受け、
活動をしたが、その後アルビジョワ十字軍の脅威を感じ、
南フランスから去り、イタリア北部に移り住んだようである。
今回聴いたCDは、セクエンツィアの演奏による。
フィドルとハープの軽快な前奏に続き、歌が入る。
伸びやかな歌と爽快なフィドルの音が心地よい。

ヨハンネス・チコニアのヴィエールのための「しとやかな女」を聴く

2015-07-18 19:38:15 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1335年頃に生まれたチコニアが、
作曲したヴィエールのための「しとやかな女」である。
今回聴いたCDは、メアリ・スプリングフェルズ指揮、
ニューベリー・コンソートの演奏による。
3声のバッターラ「しとやかな女(Ligiadra donna)」を、
ヴィエールの器楽曲による演奏で、のどかな感じである。

ヨハンネス・オリヴィエの「たとえれば 私の心は 痛ましい殉教者としてここに眠る」を聴く

2015-07-17 06:40:03 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは14世紀後半に活躍したフランスのオリヴィエが作曲した、
「たとえれば 私の心は 痛ましい殉教者としてここに眠る(Si con cy gist)」である。
ヨハンネス・オリヴィエは、カンブレ司教区の、
クレリウスではないかと考えられているが、それ以外のことは不詳である。
今回聴いたCDは、ロンドン中世アンサンブルの演奏による。
3声によるバラードで、解読を拒むようななぞめいた歌詞となっている。
それぞれの声部が揃って終わりにするには演奏上工夫が必要で、
そのことによって生み出される複雑なリズムが、
色々なところでのシンコペーションを作り出されている。

グイドの「すべては もうなりゆきまかせ(Or voit tout)」を聴く

2015-07-16 06:01:33 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは14世紀後半に活躍したフランスのグイドが、
作曲した「すべては もうなりゆきまかせ(Or voit tout)」である。
グイドは、1372年から74年にかけてアヴィニョン教皇庁で、
聖歌隊として活躍したギド・ド・ランジュではないかと考えられている。
今回聴いたCDは、ロンドン中世アンサンブルの演奏による。
カスティリャ王フワン1世の王妃アリエノール(エレオノーレ)の死を悼む歌で、
各声部が絡み合いながら曲は進行し、シンコペーションの技法をみせながら、
最後は「アリエノール様を失ったのだから」というルフランで終わる。
3声のバラードで複雑に各声部が絡み合っていく。
歌詞の内容はその当時流行した技巧的な音楽を批判したものだが、
しかし、その流行に順応して複雑なリズムを使っているところが面白い。

ジャコブ・ド・サンレーシュの「ここを逃れて行こう(Fuions de ci)」を聴く

2015-07-15 05:45:04 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは14世紀後半に活躍したフランスの作曲家、
ジャコブ・ド・サンレーシュが作曲した3声によるバラード、
「ここを逃れて行こう(Fuions de ci)」である。
ジャコブ・ド・サンレーシュは、アラゴンのバルセロナの宮廷で、
ハープ奏者として仕え、カスティリャ王フワン1世の宮廷でも仕えたあと、
アヴィニョンの教皇庁で活躍した人物のようである。
今回聴いたCDは、ロンドン中世アンサンブルの演奏による。
カスティリャ王フワン1世の王妃アリエノール(エレオノーレ)の死を悼む歌で、
各声部が絡み合いながら曲は進行し、シンコペーションの技法をみせながら、
最後は「アリエノール様を失ったのだから」というルフランで終わる。