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フェルディナント・リースの交響曲第6番ニ長調作品146を聴きながら横浜から和田町まで歩く

2010-07-17 14:39:43 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは1784年生まれのリースの作品。
ベートーヴェンの弟子であった彼の略歴は以前触れたので省略する。
交響曲第6番ニ長調作品146は、1822年に作曲され、
1826年改訂され、1827年に出版されている。
今回聴いたCDは、ハワード・グリフィス指揮、
チューリヒ室内管弦楽団の演奏による。
第一楽章ラルゲット・コン・モルト-アレグロは、
ゆったりと始まる序奏の部分は牧歌風でもある。
木管楽器が奏する旋律はやがて管弦楽全体で奏し、
アレグロの部分に入り、軽快で堂々とした主題が奏され、
穏やかな牧歌風のもう一つの主題が奏され、
これらの主題を展開していくのだが、そのサウンドや展開の手法は、
ベートーヴェンの弟子らしく、ベートーヴェン的である。
最後のコーダの部分は堂々とした感じで終わる。

第二楽章メヌエット:モデラートは、三部形式で書かれている。
モーツアルトの短調のメヌエットをベートーヴェン風にした感じの、
だからこそリースらしい音楽なのかもしれない。
メヌエットにしては優雅さとダイナミックさがある。
中間部のトリオは管楽器が活躍し、のどかな感じである。
最後は冒頭のメヌエットが繰り返されて終わる。
第三楽章ラルゲット・コン・モルトは、
ゆったりとした弦楽器のみの演奏で始まる。
やがてフルートやオーボエなど管楽器も入り、
盛りあがりをみせるところもあるが、
とにかく弦楽器同士の絡み合いが聴きどころである。
レオノーレ序曲を思わせるところもあって面白い。
第四楽章フィナーレ:アレグロ・コン・ブリオは、
冒頭からトライアングルやシンバルなどにより、
祝典的な雰囲気の中、なぜかトルコ風に音楽が奏でられる。
この堂々とした主題は、その打楽器を除けば民謡風でもある。
この主題が様々な楽器によって繰り返されながら、
変形もされていき、ベートーヴェンの交響曲第3番の
終楽章を一部思わせるような感じで展開されていく。
最後はいったん盛りあがりをみせて静かになったあと、
再び主題がオーケストラ全体で奏でられ堂々と終わる。
それにしてもベートーヴェンの弟子らしい音楽である。

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