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ビゼーの歌劇「真珠取り」を聴きながら二俣川から湘南台まで歩く

2008-01-27 07:04:54 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は二俣川から湘南台駅まで歩きました。
途中聴いたのはビゼーの歌劇「真珠取り」。
CDで以前ビゼーの歌劇であることは知りながら、
作品名は知らずに買い、今まで聴いていなかった。
今回全曲を通して聴くことにしたのだが、
ちゃんと調べてみると「真珠取り」であることがわかった。
CDの演奏はライブ録音で、ルッフィーニのソプラノ、
モリーノのテノール、プラティコのバリトン他のソリストと、
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団、
ピアンティーニ指揮のイタリア・オペラ国際管弦楽団である。

ビゼーの歌劇「真珠取り」は、1863年に作曲された作品で、
スリランカ(セイロン)を舞台にした作品だ。
主要な登場人物は、部族の長ズルカと漁師のナディール、
レイラとバラモン僧のヌラバッドである。
3幕ものの歌劇ではあるが、聴いた感じとしては、
第一幕がとてもよく出来ているのに比べると、
第二幕以降が少し物足りない気がする。
魅力的な曲が第一幕に集中しているということなのかもしれない。

あらすじは、セイロン島の浜辺、
漁師の村の部族の長ズルカのところに
真珠とりで彼の友人であるナディールがやってくる。
二人はかつてレイラという女性を愛して争ったことがあったが、
その過去を流して、親友としての友情を誓う。
それが第一幕の「Oh,oui! Jurons de rester amis!‥‥」以降の二重唱だ。
尼僧となっていたレイラは真珠とりの安全を祈るために、
バラモン教の高僧ヌラバッドとこの地を訪れる。
彼女の声を聴いたナディールはその声がレイラだと分かり、
彼女への想いを断ち切れず、彼女に声をかけてしまう。
その断ち切れぬ思いが有名なナディールのアリアで、
「je crois entendre encore‥‥」以降歌われる。
これを聴いて初めて確かにこの作品は「真珠とり」だと感じた。
なじみのある旋律が登場すると、歌劇も聴きやすい。

二人は駆け落ちをしようと決心する。
しかしそのことを知ったズルカは友人に裏切られたことを知り、
二人に死刑を宣告するのだが、ナディールを慕うレイラの気持ちが、
変わらないことを知り、処刑がなされる前に一帯に火を放ち、
二人を逃がそうとして、民衆の怒りをかい、息絶えるという話だ。
ビゼーの「カルメン」を知っている人からみれば、
まだ若い作品であることはわかるとは思うがその反面、
「カルメン」など後の作品につながるような似た旋律などが、
聴こえたりするところはなかなか面白い。
「真珠取り」なくして「カルメン」なしという感じがするのである。

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