Mars&Jupiter

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マノリス・カロミリスの交響詩「ミナスの反乱、エーゲ海の海賊」を聴く

2023-03-26 10:11:24 | 古典~現代音楽バルカン地域編
今回は1883年生まれのギリシアの作曲家カロミリスが、
1940年9月16日に作曲を完了した交響詩、
「ミナスの反乱、エーゲ海の海賊」について触れる。
今回聴いたCDはバイロン・フィデツィス指揮、
ロシア国立シンフォニック・カペラの演奏である。
ギリシア生まれの作家コスティス・バスティアスの、
小説「ミナスの反乱、エーゲ海の海賊」に基づいているようだ。
この小説は1939年に出版されたもので、
これを読んだ作曲家が、インスピレーションを得たのだろう。
最初から金管楽器や打楽器による大音響で始まり、
反乱を思わせる騒々しい感じであるが、
それが静まるとギリシア民謡風の旋律が奏でられる。
感傷的な部分と情熱的なところが交互に現れながら進行し、
映画音楽を聴いているかのようで、ドラマティックである。
後半は木管楽器とはハープによる穏やかな音楽が続き、
冒頭の荒々しい感じとは対照的にのどかな感じで静かに終わる。

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