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フェルディナント・リースのピアノ五重奏曲ロ短調作品74を聴きながら星川駅から横浜まで歩く

2008-07-04 05:47:17 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは、1784年生まれのフェルディナント・リースの作品。
リースはボンに生まれ、父親から最初音楽的教育を受けた。
その後ベルンハルト・ロンベルクにチェロを師事し、
9歳のときに最初の作品を作曲した。
その後アルンスベルクへ行き、オルガンとヴァイオリンを学び、
ミュンヘン、ウィーンへと行き、ベートーヴェンにピアノを師事した。
1805年からはパリ、カッセル、ハンブルク、コペンハーゲンに滞在し、
作曲家およびピアノ奏者として活躍し、ロシアでも演奏活動をした。
その後ボンに戻り、ロンドンなどでも演奏活動を行った。

ピアノ五重奏曲ロ短調作品74は1817年ロンドンで出版された作品である。
第一楽章グラーヴェ-アレグロ・コン・ブリオは、
いかにもベートーヴェンの愛弟子らしく音楽はベートーヴェン風で、
旋律はハンガリー民謡との関連性があるようだ。
ピアノ奏者として活躍したこともあってか、
ピアノ五重奏曲であるのだが、ピアノ協奏曲みたいな感じで、
ピアノのパートは書かれているような感じでもある。
第ニ楽章ラルゲットは、ゆったりとした音楽で、
モーツアルトのピアノ協奏曲を思わせるようなところもある。
第ニ楽章の終わりにはカデンツァ風の部分もあり、
ピアノ奏者の腕のみせどころがあり、そのまま第三楽章に移る。
第三楽章ロンド(アレグロ-アンダンティーノ-アレグロ)は、
シューベルトとベートーヴェンの間をつなぐリースの音楽らしく、
古典派からロマン派の過渡期の音楽という印象を強く受ける。
ベートーヴェン+モーツアルト+バロック風という感じの音楽で、
何だろうと思う反面、憎めない部分もある。
楽章の最後の終わり方はまさしくベートーヴェンっぽい。

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