エドヴァルド・グリーグのスロッテル作品72を聴く

今日は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1902年から1903年に作曲されたスロッテル作品72を聴いた。
今回聴いたＣＤはアイナル・ステーン＝ノックレゲルグによるピアノ演奏。
スロッテルは、ノルウェー農民の舞曲で、17曲から構成されており、
ハルダンゲル・フィドルのための民族舞曲をピアノ曲にしたものである。
ここではすべての曲に触れることはしないで、
特に印象に残った曲を中心に触れていく。
第２曲「ヨン・ヴェスタフェの飛び跳ね舞曲」は、
明るく弾んだ感じのいかにも民謡風の旋律が印象的である。
第４曲「丘からの舞曲」は、三部形式の曲で、
明るく奏でられる旋律が、とてもノルウェーの民謡らしい。
中間部が対照的にメランコリックな感じになっている。
第８曲「婚礼の行進」は、装飾音が特徴的な舞曲。
第12曲「粉屋の少年による飛び跳ねガル」は、
やはり民謡的な旋律の舞曲で、リズムが特徴的。
第14曲「悪鬼の婚礼の行列」は、行進するリズムに乗り、
装飾音に特徴ある民謡風の音楽である。
第17曲「ビブレの乙女(ガンガル)」は、
伴奏に乗って奏でられる旋律が軽快でノルウェーらしさがある。
どの曲をとってもリズムと旋律などに特徴があり、
それぞれ個性のある舞曲になっている。