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Mars&Jupiter

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アラン・ホヴァネスの交響曲第48番「アンドロメダの幻影」作品355を聴く

2016-06-04 07:03:41 | アラン・ホヴァネスの作品
今回聴いたのはアラン・ホヴァネスが1982年に作曲した、
交響曲第48番「アンドロメダの幻影」作品355である。
聴いたCDはジェラード・シュウォーツ指揮、
イースタン音楽祭管弦楽団の演奏による。
第一楽章アンダンテは、ヴィオラの奏でる壮麗な旋律で始まる。
そして鐘の音が入り、神秘的なガムラン風の音楽となっていく。
それから弦楽器のピチカートに乗って、
オーボエがその旋律を引き継いでいくが、
アジア的な雰囲気をも感じさせる。
やがて金管楽器も加わり、盛り上がりをみせていく。
それが終わるとフルートがゆったりとした旋律を奏でて、
それは日本風な雰囲気を漂わせており、
オーボエと絡んでそのあと進行していく。
そして鐘の音が入り再びガムラン風の音楽となって終わる。
第二楽章フーガ(アレグロ)は、イギリス民謡風の旋律が、
弦楽器中心にフーガ風に展開されていく楽章である。
トランペットなど金管楽器や打楽器も加わり、
荒々しくもなり、盛り上がって最後は力強く終わる。

第三楽章アンダンテ-アレグロ・モデラートは、
ファゴットが東洋風の旋律を奏でて始まる。
それはメリスマ風の聖歌のようでもある。
そして、弦楽器によるピチカートの上で、
フルートが舞踏風の旋律を奏でていく。
第四楽章ラルゴ・ソレンヌ-アレグロ・マエストーソ-
アンダンテ・マエストーソ・エスプレッシーヴォは、
第一楽章のガムランを思わせる鐘の音と弦楽器の旋律に続き、
金管楽器がコラール風の旋律を奏でて始まる。
オーボエが前楽章を想起させるかのように東洋風の旋律を奏で、
再び鐘の音によるガムラン風音楽が奏でられ、
弦楽器がゆったりとした宗教風の旋律を奏でていく。
鐘の音がなったあと、ホルンがコラール風の旋律を奏で、
そのあとは弦楽器によるフーガ風の音楽が展開され、
それに金管楽器も加わり、壮麗な感じになっていく。
そしてまた弦楽器による堂々とした旋律が繰り返され、
徐々に打楽器や金管楽器が絡んでいき、
再びホルンがコラール風の旋律を奏でていき、
盛り上がりをみせていき、鐘の音が鳴り響く。
その神秘的な雰囲気を漂わせながら、最後は静かに終わる。