Mars&Jupiter

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ヨゼフ・ヨアヒム・ラフのピアノ三重奏曲第3番イ短調作品155を聴く

2015-05-06 16:38:46 | 古典~現代音楽スイス編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1822年スイス生まれのラフが、
1870年に作曲したピアノ三重奏曲第3番イ短調作品155である。
今回聴いたCDはジョナサン・アレンのヴァイオリン、
ダニエル・ペゾッティのチェロ、ヤン・シュルツのピアノの演奏による。
第一楽章クワジ・ア・カプリッツィオ-アレグロ・アジタートは、
悲しげな第一主題がチェロによって奏でられて始まり、
それぞれがその主題を受け継いでいく。
第二主題は対照的に明るく流れるような旋律である。
提示部が終わり、短い展開部を経て、再現部に入り、
再び主題が変形されたあと、主題を繰り返しながら、
最後はテンポを速めて盛り上がって終わる。
第二楽章アレグロ・アッサイは、弦楽器が軽快に旋律を奏で、
ピアノが絡み合う幻想的な部分に続き、
チェロから始まる朗々と歌うような旋律が、
ヴァイオリン、ピアノに引き継がれる部分が続き、
これらが繰り返されて最後穏やかに終わる。
第三楽章アダージエットは、ピアノが叙情的な旋律を奏でて始まる。
これをチェロ、ヴァイオリンが引き継いでいき、
この主題を変奏曲風に扱っていくのだが、
このあたりはシューベルト風な感じで、
それぞれの楽器の良さが活かされている。
第四楽章ラルゲット-アレグロは、
ピアノと弦楽器が対話するようにして始まり、
悲しげな旋律と流れるような明るい旋律が奏でられる。
最後はその主題を繰り返し盛り上がって終わる。
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