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Mars&Jupiter

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突然の飲み会、そして松村禎三のピアノ協奏曲第2番を聴きながら

2009-02-16 09:30:52 | 古典~現代音楽日本編
昨日は急遽飲み会のため、ウォーキングを休みました。
昨日聴いたのは1929年生まれの松村禎三の作品。
略歴については管弦楽編で触れたので省略する。
ピアノ協奏曲第2番は1978年に作曲された。
民音の委嘱を受けて作曲されたこの作品は、
1978年「第4回民音現代作曲音楽祭」で初演された。
今回は野島稔のピアノ、井上道義の指揮、
大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏のCDを聴いた。
第一楽章冒頭のうねりのあるような管弦楽による音楽に続き、
ピアノ独奏が同じような音型を繰り返しながら始まる。
その後その音型は変形され、オスティナート風に展開していく。
緊張感のある重々しさのある管弦楽の作り出す音楽と
いつ終わると知れないようピアノが作り出す音。
聴き応えのある音楽で、最後の終わり方も斬新である。

第二楽章は、混沌とした感じでゆったりと始まり、
フルートの独奏に続き、ピアノ独奏が入ってくる。
あてもなく荒野を彷徨うかのような音楽で、
ピアノ独奏の音に対し、チェロが呼応し、
やがて金管楽器が加わり、激しく盛り上がる。
それが終わると、静まりピアノだけの独奏となり、
やがて弦楽器などが加わり、風、雷鳴を
描写したかのような音楽となり、盛り上がる。
そのあと静まって弦楽器だけの音楽となり、
ピアノ独奏が淡々と同じような音型を繰り返していく。
それに呼応するかのようにやがて金管楽器や打楽器が加わり、
大きな盛り上がりをみせ、ピアノも激しくなる。
そのあとピアノ独奏と弦楽器の音楽となる。
そして、ピアノは楽章最初の音楽を奏で始め、
最後は弦楽器のみで消え入るように終わる。