goo blog サービス終了のお知らせ 

Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

大栗裕のヴァイオリン協奏曲を聴きながら、ウォーキングはお休み

2009-02-13 07:17:19 | 古典~現代音楽日本編
昨日は飲み会があったため、ウッぉーキングは休みました。
途中聴いたのは1918年生まれの大栗裕の作品。
略歴については管弦楽編で触れたので省略する。
ヴァイオリン協奏曲は1963年に作曲された。
毎日放送の委嘱を受けて作曲され、
同年辻久子のヴァイオリン、朝比奈隆の指揮、
大阪フィルハーモニー管弦楽団の演奏で初演された。
今回は高木和弘のヴァイオリン、下野竜也の指揮、
大阪フィルハーモニー管弦楽団の演奏のCDを聴いた。

第一楽章アレグロは、ソナタ形式で書かれている。
小太鼓の叩くリズムに乗ってヴァイオリン独奏で始まる。
バルトークのオーケストラのための協奏曲を想起させ、
諧謔的な部分は、ショスタコーヴィチ風でもある。
第二主題は民謡風の音階を使い、独創的でおもしろい。
再現部も小太鼓のリズムで始まり、ヴァイオリンが二つの主題を奏し、
コーダでは盛り上がりをみせ、突然終わる。

第二楽章レントは、大阪の古いわらべうた
「おんごく(遠国)」の主題による変奏曲である。
前半はゆっくりとしたテンポで幻想的で悲しみをたたえた音楽が、
ヴァイオリン独奏を中心に展開される。
後半はシロフォンの連打から、激しく盛り上がり、
その盛り上がりが過ぎて静まったあと、シロフォンの音の上に、
ヴァイオリン独奏が続き、他の楽器も絡み合い、
最後はヴァイオリン独奏と弦楽器が残り、静かに終わる。
第三楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは、ロンド形式で、
金管楽器に続きヴァイオリン独奏が入り、
徳島の「阿波踊り」騒々しいリズムに乗って、
ヴァイオリンが民謡風の旋律を奏でる。
バルトーク風な民族色の強い音楽である。
最後は第一楽章の終わりと同様に、意外な感じで突然終わる。